左翼は駄目なのか?
今日のテーマは「左翼は駄目なのか?」です。フランス大統領選挙には驚きました。移民と外国人を排斥、極端な国家主義を掲げる極右政党のルペン氏が、決戦投票に進出しました。その背景には社会民主主義、共産主義、無政府主義を掲げる伝統的な左翼政党の退潮が伝えられています。日本でも次期リーダーと言われている人物は、石原慎太郎氏を始め、極右とは言えませんが、右派的な政治基盤から多く出ています。テーマどうり左翼勢力は駄目なのでしょうか?
1)20世紀の最大の事件は、ロシア革命(1917年)と、ソ連の崩壊(1991年) です。相次ぐ東欧社会主義国家の崩壊と民主化は、左翼勢力の打撃でした。
2)「明るい未来社会」という資本主義社会へのアンチテーゼだっただけに、影響は大きい。最近の政治への幻滅、無関心は左翼勢力の衰退と関連があります。
3)左翼政党は自分の路線の誤りを認めません。自己批判をしません。少数意見を認めません。レーニン主義が旧左翼、新左翼と呼ばれる左翼勢力全般に悪影響を及ぼしています。
* 私は中学生の頃から政治少年でした。関わりのあった(シンパだったり、敵 対したりした左翼勢力)をあげてみます。民青(共産党)、毛沢東主義、中核 派、解放派
、革マル派、マル青同、協会派、赤軍派、共産同戦旗派、共産同叛 旗派などなど。
* 旧左翼、新左翼も殆ど関わりがありました。しかし今や魅力はありません。 思想の「再構築」が出来ていません。一方資本主義社会も再編が要求されてい ます
。それを説明する思想不在が、極右の台頭につながっているのです。
* 高度情報化社会や消費社会など19世紀のマルクスには理解できない社会です 。 新しい社会の到来を予見する思想が必要です。
|