日中友好30年の意義は?
今日のテーマは「日中友好30年の意義は?」」です。 1972年9月29日に北京で、日中共同声明が出され、日本と中国は国交を回復しました。関係を正常化し、お互いの政府を承認。台湾は中国の一部であるとの確認をしました。また中国政府は、日本の戦争賠償の請求を放棄しました。これにより、日本による中国への経済支援が行われ、中国の急速な経済発展を促しました。一方で中国は1989年には「天安門事件」で集まった学生たちを武力で鎮圧、民主主義が根付いていないことを全世界に示しました。また最近は軍事力を急速に近代化していまして、周辺アジア諸国にとっては脅威となっています。日本と中国仲良くできるのでしょうか?
1)仲良くあってほしいと思います。しかし伝統的に「中華思想」の国ですから。 覇権主義が気になります。国内的にも多民族をかかげ、強権的な政治を強行 していますから。チベット,新疆ウィグル、台湾は今後の火種でしょう。
2)日本との賃金格差は驚くほどあります。「10対1」どころか奥地では「57 対1」 という現実もあります。中国国内での貧富の格差、教育の格差が大問 題です。
3)春先には中国の黄砂の襲来が韓国で大問題でした。学校が休校になる事態に 。急速な経済発展と環境破壊が想像以上にすすんでいます。工業化にともな い「酸性雨
」の襲来もあります。日本も無縁ではありません。
* 昨年の「教科書問題」でもなにかあれば、中国政府は二次大戦の頃の日本軍の 残虐 非道さを日本世論に訴えます。それは彼ら一流の「政治的謀略」です。 使えるものは
なんでも使う中国外交のしたたかさです。
* 環境保全と民主主義国家としての発展」が、中国政府に課せられている国際 公約だと思います。それから大幅に逸脱した行為に関しては、日本は隣人と して強く抗議し、是正するように勧告すべきでしょう。
* 沖縄(琉球)は、中国の朝貢外交の東の端でした。しかし肝心なときに中国 からは支援がなく、日本に組み込まれました。中国と日本の関係を考慮する ときは、沖縄から両方を眺めるのは面白い視点です。その沖縄と台湾が近い し、両者こそが、日本と中国との今後の友好の「架け橋」を担うと思いまし た。
* 言うべきことは卑屈にならずに堂々と言うべきでしょう。石原慎太郎氏らの 主張は また日本の覇権主義の強調にすぎません。そうではなく日中友好のた めの発言をすべきです。相互不信と憎悪からは、何も生まれません。
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