パレスチナに平和は来るのか?  

今日のテーマは「パレスチナに平和は来るのか?」です。4月にイスラエル軍はパレスチナ暫定自治政府の管轄地区に、軍事侵攻しました。双方で大勢の死傷者が出ました。イスラエルのシャロン首相は「テロの脅威からイスラエルを守るため」と軍事進行を正当化しました。 パレスチナ解放機構(PLO)のアラファト議長は、イスラエル軍に事務所が包囲され 一時軟禁状態に置かれました。自爆テロも行われています。そのたびに報復が繰り返されています。かつて米国が仲裁し、中東和平が進展したやに見えた時期もありました。軍事衝突と報復の繰り返しで、平和は訪れるのでしょうか?

1)昨年9月11日の世界貿易センタービルへの連続テロ事件以来、よけいに世界情勢は不安定になったようです。イスラエルはアメリカの「テロ防止のため」という名目の戦争を正当化できるようになったのです。

2)とくにシャロン首相は戦闘的な指導者です。今回の紛争の根源もエルサレムにあるイスラム教の聖地を彼がわざわざ立ち入り挑発したことからでした。   パレスチナ人の街頭での抵抗運動が盛んになり、イスラエル国内でのテロ事件も多発 しました。それに対する報復が軍事侵攻なのです。

3)果てしない泥沼に双方が入れば、新たな世界大戦の危機になるかもしれません。戦争は外交の延長と言いますが、相手の殲滅を抱えて争っていたら、解決の余地はありません。

* かつてPLOのアラファト議長はノーベル平和賞を受賞しています。同時に受賞した当時のイスラエルのラビン首相は過激ユダヤ主義の青年に暗殺されました。

* 歴史をたどれば、十字軍の頃からの争いになります。過去の遺恨を再生産しても平和はきません。過去はともかくこれからの戦争行為が愚かであります。 * イスラエル国内にも平和を望む声は強くあります。結局イスラエルとパレスチナは 平和的に共存するしか道はありません。憎悪の増殖は双方にとってマイナスです。

* アメリカが世界の警察というなら、きちんと秩序を回復していただきたい。   日本政府も戦闘停止を双方に呼びかけるべきです。

 

 あなたは

 人目のゲストです

2002年3月1日