厚生労働省は何をしているのか?

 今日のテーマは「厚生労働省は何をしているのか?」です。

 今回も10月に東京に出張し中央省庁を巡回した高知シティFM報道担当課長佐藤達郎さんにレポートしていただきます。厚生労働省はその名前が示すように、旧厚生省と労働省が統合され設立されました。

 国民生活に直結する仕事をしている省庁と言えます。医療に関する事、仕事に関することなどの関連事業は大変幅広いと言えます。高知シティFM放送も、厚生労働省関係のセクションの広報を担当させていただいています。「高知労働局の雇用促進キャンペーン」と「日本赤十字社の献血促進キャンペーン」です。なにかと忙しい様子の厚生労働省です。どうなのでしょうか?

1)やはり「狂牛病対策」に追われていました。国民の食生活に直結するテーマですので、大変対応

  に慎重でありました。また農林省との調整も必要でありましたので、対応が大変だったようです。

2)狂牛病対策におきましては、年間消費される130万頭の牛の検査を義務付け、流通の規制を実

  施いたします。検査体制の充実が必要でしょう。安全宣言は万全の体制が確立されてからのこ

  とでしょう。

3)日本の失業率は遂に5%を超えました。従来は中高年の再雇用促進政策を優先してきました。

  それと合わせ若者の失業対策、雇用対策が急務になりました。特に新卒の高校生、大学生は

  深刻です。産業構造の転換と不況が重なり、役目は大きいと言えます。

* 献血キャンペーンにつきましては、特に若者層への浸透が急務です。血液は緊急手術患者への

  輸血だけではありません。癌の治療薬の原料にもなります。最近はその比率が上昇。

* ハンセン病訴訟への控訴断念など、政治、首相官邸の「政治力」も評価されました。

  「薬害エイズ問題」での不手際や、元厚生省次官の不祥事も過去にありました。

  「リクルート事件」の折には旧労働省の腐敗も指摘されました。国民生活に密着しているだけに

  より「情報公開」が必要な省庁ではあります。

* 炭そ菌ばら撒き事件もアメリカで発生しました。テロかどうかも捜査中です。日本でも対策が必要

  とされています。生物兵器テロも予想され、来年のW杯は正念場と言えます。

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2002年3月1日