首相公選制は民意を反映できるのか?
今年の始めあたりから、当時の森首相の指導力不足が指摘され、退陣の動きが加速されました。しかし政権政党の自民党の動きは、国民各層の思いとは別世界でして、「派閥次元での後継者選びが密室で長々と行われました。」
最近国民の一部に「首相を国民投票で選ぼう」という首相公選制を主張する人達がいます。現在の日本は「議員内閣制度」です。首相公選ともなると、日本国憲法の改正が必要となります。
「今日のテーマは首相公選制は民意を反映できるのか?」なのですが。
- 結論から申し上げますと、首相公選論の主眼は「日本国憲法の改正」でしょう。民意の反映とは関係ありません。
- 議員内閣制度でも、最大政党の党首が普通は首相になります。衆議院は小選挙区になってますから、有権者は「体制の選択」が投票行為によってできるからです。
- 直接投票でえらばれても、横山前大阪府知事や、青島前都知事のような人物も出てきます。直接選挙(大統領制度)は、当選後の権限が大きいだけに難しいです。
- かつて国民の直接選挙で大統領を選んできたお隣の韓国では、日本の「議員内閣制度」が真剣に検討されていました。
※完璧な制度はありません。まず「議員内閣制度」を上手に使いこなすことでしょう。
※「国民投票」はむしろ場合によって必要になるでしょう。
※首相公選制度は、それほど魅力のある制度とは言えません。
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