期待できるのか小泉新内閣
今日のテーマは「期待できるのか小泉新内閣」です。
4月24日の自民党総裁選挙で、小泉純一朗氏が圧勝しました。翌日の25日に公明党、保守党との党首会談で、「自・公・保」連立政権維持で合意しました。26日の国会での首相指名選挙で、小泉純一郎氏は,第87代目の内閣総理大臣になりました。
同日夜に発足しました小泉内閣は、従来の自民党内閣と様子が異なっていました。「女性閣僚が史上最多の五人入閣」「民間人も3人」入閣しています。国民に批判が強かった「自民党派閥順送り」の入閣ではなく、小泉総裁が一人で決断し、「組閣」したようです。
小泉内閣の目玉は、外務大臣になりました田中真紀子氏の登用です。自民党予備選挙の街頭演説では,数千人の動員力がありました。若手では石原伸晃(のぶてる)氏と、本県選出の中谷元氏の入閣も注目されました。民間からは,慶応大学教授で情報通信関係に造詣の深い竹中平蔵氏も入閣しました。
テレビによく出る人気のある人を選抜して入閣させた印象があります。日本社会は深刻な不況です。小泉新内閣は、期待できるのでしょうか?
1)小泉、田中、石原と自民党の人気者がすべて入閣しています。自民党も「最後の切り札」でしょ
う。これで駄目なら「玉がありません。」そこそこやるのではないでしょうか。
2)最初のハードルが七月二十九日の参議院選挙。ここでの勝敗が小泉内閣の運命を決定します。
前任者の森首相よりは、小泉内閣は国民受けが良いので、自民党には「追い風」です。
3)国民の切実な願いは、「景気対策」でしょう。経験したことないデフレ経済になりつつあります。
小泉内閣に期待しますのは、「思いきった景気対策」「構造改革のストーリー」「政治への信頼
回復」であります。
4)しかし「憲法第九条を改正する。」「首相公選制度を導入するので、憲法を改正する。」「靖国神社
に公式参拝する」といった極右派発言が目立ちます。憲法の改革など多くの国民は今すぐに
望んではいないでしょう。どうもずれがあるようです。
* もっとも七月の選挙後、9月にまた自民党総裁選挙があります。小泉首相の性格からして、
衆議院と一緒に「衆参W選挙」の可能性も高くなりました。本格的な政界再編、連立の見なおし
、与野党逆転などがあるかもしれません。
* テレビ映りの良い人物が自民党に登場しました。対する野党の民主党も鳩山由紀夫党首では
苦しい。こちらもリーダーの交代が必要であります。
* 小泉氏はXジャパンと親交があり、横須賀市の記念館建設に力をつくしました。独自のヘアも
ベートーベンヘアと若者達にも人気があるようです。田中真紀子氏も歯切れの良い言葉で、
経世会関係者をなで斬りしに,国民の喝采を得ました。
国民の人気と政策立案、実行力が問われます。
* 野党側も本気で、国会で論戦すべきでしょう。小泉内閣は参議院選挙まで「掛け声」ばかり
かけるのでしょう。見かけのカッコ良さだけでなく、本質を見極める目を国民各位は持つ必要が
あります。「効果がありそうな薬は、副作用も強烈だからです。」
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