政治家は国民に向かって演説せよ

 昨年(2000年)11月20日に、自民党の加藤鉱一元幹事長、山崎拓元政調会長らの自民党内で「政治改革」の動きがありました。野党が提出した「内閣不信任案」に政権与党の自民党の加藤氏らが賛成する動きは、国民各層の大きな関心を呼びました。深夜のテレビ中継に多くの国民が関心を持ち視聴していました。

 選挙権のない青少年も多大な関心を寄せていました。数々の不祥事の連続で森内閣の支持率も低下の一途です。また今年7月には参議院選挙も行われます。今日のテーマは「政治家は国民に向かって演説せよ」という事なのですが。

  • 加藤鉱一氏や山崎拓氏のホームページには、彼らの支持者以外の国民から想像以上の数の意見やコメントが寄せられていました。
  • 11月20日深夜の中継では、中学生にいたるまでテレビを見ていたそうです。学校でも話題になったそうです。日本国民各層がこれほど政治に関心を示したことは、近年なかったことです。
  • それだけに、加藤元幹事長の「反乱」が失敗した後の国民各層の「失意」は計り知れないものがありました。加藤鉱一氏のホームページの投稿欄も、罵倒や、激励、失意を表現したメールが殺到していました。投稿者の年齢は広範で、未成年も数多くいました。
  • 加藤氏は11月20日になぜ国民に向かって演説をしなかったのだろうか?せっかくホームページで直接対話を国民に呼びかけていたのに。当日に「日比谷公園で政府内閣に講義の集会をひらくので、これる国民の皆さんは来てほしい」と言えばどうなっていただろう。

※残念ながら、加藤氏や山崎氏は「仲間内」の対話と多数派工作が主体になり、国民への呼びかけはありませんでした。結果は無残なものでした。「仲間」も分裂し、国民には政治に対する大いなる「失意」を与えていただきました。

※やはり政治家は自分の言葉で、国民に直接語るべきでしょう。ルーズベルト大統領や、チャーチル首相は国民に語りかけた名演説が残されています。せっかくインターネットを使用しながら、従来手法に収斂されたのは加藤氏の限界なのでしょうか。

※最近加藤氏も年明けから気を取りなおして活動を再開し、「出前演説会」を開催するそうです。注目度は格段に低くなりましたが、個人的には頑張ってほしい。

 あいつぐ不祥事で森首相のリーダーシップに国民は辟易しています。次のリーダーは誰だかわかりませんが、「自分の言葉で国民に向かって政策が話せる」政治家であってほしい。

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2002年3月1日