日本人と宗教の関係

 今日のテーマは「日本人と宗教の関係」です。わたしたちは、お正月には神社へ初詣でをし、2月にはバレンタインデーでプレゼントをしたりします。お葬式は仏式で行い、結婚式は教会でしたり、神前でしたりしています。クリスマスも楽しみます。宗教にあまり関心がない日本人。読売薪聞の昨年の調査では「宗教を信じている人は、22.8%」だったそうです。どうなのでしょうか。

 キリスト教やイスラム教徒のように、決めごとにしたがって生活している人は多くない。確かに翻訳されたフランス文学やロシア文学などを読んでも、こちらにはキリスト教の素養がないから理解不能な箇所がいくらでもある。

 日本人の宗教観は、織田信長によって確立されていったのではないかと推測される。彼は政治と宗教が結び付くことを禁じた。つまり一向一揆との対決や、比叡山焼き打ちという過激な手段で、短期間に達成したのではないか。

 西欧諸国では、中世の5百年くらい宗教戦争を繰り返していた。いわゆる国民国家が形成される過程において「国は個人の宗教に干渉せず、宗教は政治に介入しない」という政治と宗教の分離が確立された。

 過去の歴史でキリスタンやマルクス主義が国民に広まらなかったのも、ガチガチの思想で固める戒律の厳しい宗教原理は日本人には向かないのではないかと思う。

宗教はより役割が今後は大きくなるのだろう

  • オウムの事件があって、宗教に対する警戒心がより深まったのではないか。
  • 宗教は時代を超越するし、癒しや精神安定の効果もあるだろう。わたしも高校時代に2ヵ月間(高一と高3のときに)比叡山に預けられました。朝4時起床で座禅(止観)を90分おこない、掃除をします。6時に自分らの食事を作る。昼間は奉仕活動をし、夕方は講話を聞きます。写経もしました。テレビも新聞もない生活。きつつきとむささびとの生活。良かったです。(ただし山を降りると、日常生活に戻りました)

 宗教観は各人各様である。おおらかな心をもとう。やはり親鸞のように厳しい戒律の宗教ではないほうが、日本人には人気があるのではないだろうか。根拠は分かりませんが、21世紀は宗教が見直されると思います。

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2002年3月1日