人口68万人での県づくり
厚生省の付属機関である人口間題研究所によれぱ、西暦2025年の高知県の人口予想は、68万人台になるそうです。現在81万9千人の人口ですが、郡部は過疎が進行し、高知市周辺には人口が集まる傾向が加速されるようです。
1985年から95年の10年間で人口が増加した市町村は、高知市、南国市、香我美町、野市町、伊野町で、他はすべて減少していました。2025年までで推計しますと、南国市、香我美町、野市町、伊野町だけで、高知市も2005年から減少します。
問題なのは2025年の県中央部の人口は42万人となり、県人口の62%を占める割合になっています。一体どうなることでしょう。
2025年といえば、私は72歳ということで、立派な高齢者になっています。高知県が深刻なのは、他の四国の県と比べ、高齢化比率が高い事です。1995年に65歳以上の高齢者は、20%を超えました。2010年には27%、2025年には30%を趨えます。
高齢化の進展と郡部の過疎、高知市周辺の集中。従来の県計画は見直しが必要だ。
そういうことが予想されているのに、郊外型量販店を高知市周辺にこしらえることは、時代に逆行していることである。県も市もジャスコの進出は何としても阻止しなければならない理由はこういう現象からも言える。しかし開店し多大な影響が出ました。
どうすれば良いのだろうか
- 若者達が定住できる都市づくりが必要。高知市は中心市街地を再開発し、若者達にも店舗が持てる方策と、住民を増加される政策をしなければ、中心の高知市も減びてしまう。
- 集中投資の必要性。ばらばらに分散化して施設をつくらないこと。
- 健康な高齢者を生み出す都市づくり、施設づくり、都市のバリアフリー化。
- 市町村の合併の推進も必要になるだろう。
- 行政のスリム化も必要になるだろう。
従来の高知県の県計画は私の記憶にある限りは人口が90万人を想定し、作成されていました。また県の「特性」として「均衡ある県地域の発展」を訴えていました。
しかし人口の予測結果は、人口の集中している高知市周辺地域にますます集中し、それ以外の地域は今以上に過疎化が進行するそうです。県計画の変更も対応する組織の変更も必要になるだろう。過去30年以上継続した「県の均衡ある発展」という看板を降ろす必要があります。
これからは「個性ある県各地域の発展」という看板に県政策を変更すべきでしょう。
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