平和運動と情報発信について
 
 今週のゲストは平和を考える市民グループ「サロン金曜日」の松尾美絵さんと下司孝之さんです。金曜日の夕方集まる市民グループで、平和問題について話をされています。昨年に続きまして安田純平さん講演会を11月26日(土曜日)高知新聞文化ホールにて午後2時から開催を企画されています。。
 今日のテーマは「平和運動と情報発信について」でお話をお聞きします。先般の総選挙。郵便局の問題ばかりマスメディアでは取り上げられました。
市民も情報の管理力や発信力が必要な時代になりました
松尾さんも下司さんも平和問題を取り上げたblogを作成されています。実際に作成されてみた感想はいかがでしょうか?また反響などはいかがでしょうか?

下司 やってみて初めてのこともあり、驚きの連続でした。自分などは、パソコンやインターネットにアレルギーがあったほうです。ガリ版でチラシをつくる。そういうことのほうはよくやりました。こういうとてつもないblogというものが実際自分でやれるということはこの1〜2年やっとわかってきたことなんです。


 やってみて、これはちょっと違うぞというのは、読んでくれる人がいるかいないかは別として、日本語の対応するパソコンを持っていればはまり込んでいけるわけです。


 すぐには信じられないかもしれませんが、今までは誰かが命令し、その下に承認された論文が巷に流れていってそれで動いていった。そうではない。そういう意味では新しい情報の発信の仕方であるなと。当然マスコミの問題とも抵触するでしょうけれども、個人で情報が発信できる。これはガリ版以来自分が携わってきた「情報」の問題ではこれは凄いなと思います。

下司隆之さん
 ガリ版というのは懐かしい言葉ですね。実は私も中学生時代には、鉄筆でガリガリとロウの塗られた方眼紙に書き込んで、謄写版印刷機で、ローラーにインクとつけて印刷して配っていました。そんな時代を思い出しながら、今blogをこしらえています。松尾さんもblogをこしらえられていますが、そのあたりはいかがでしょう?


松尾 私はblogをこしらえ始めて半年になります。パソコンを購入して半年後にblog を始めることになりました。わたしは「戦争と平和について」自分の意見を載せたり、高知における問題などをblogに載せています。


 やってみまして、継続していくことで、その時々の情勢を今一度自分のなかでとらえ直す。 また自分が知っている情報、ここがわかってないなということを整理していく。良い機会になると思いました。

松尾美絵さん
 特に平和運動は情報発信力が弱いようにも思われます。それは運動の中心の世代が高齢化し、若い人が少ないからなのでしょうか?また政党主導型で弱いのでしょうか?
下司 そうですね。これは自分達の弱さの問題として考えるしかないですね。政府を非難する問題ではなくて、自分達の方が駄目であると思っています。
 運動というのは、上手く行く時は「どうなっているの?」という具合に行きます。逆に上手く行かない時は、なにをしてもうまくいかないものです。自分達の問題としては、本当に「火がつく」、みなが「そうだ」という問題を探り当てて行くしかない。だからやはり、今までの「上から命令して下が受け取る」という運動では駄目であることがわかりました。
 ではどうするのか。それは代議的に議員さんを選んでそれで良いという固定観念ではやはり駄目だろう。やはり自分達が「チェック」を入れていく運動でなければ駄目だろうなと思っています。
昨年の「安田純平さんイラク現地報告会」には、400人の市民がつめかけていただきました。

 新聞社や地元テレビ局などの取り上げ方はどうなのでしょうか?地元新聞は比較的熱心なように思われますが・・・。
下司 新聞社に関しては、韓国との友好運動であるとかはきちんと取り上げています。イラクの問題につきましてもきちんと取り上げていただけるものであると思います。やはり働きかけを自分達があまり熱心にしないので、今度は一生懸命やろうと思っています。
 アメリカではblogが大統領府の取材が許可されています。認知度が高まり政治家も活用されています。日本でも少しずつその方向へ行きつつあります。韓国でも盛んです。中国でも活用されました。インターネットでの平和運動についてはどう思われますか?
下司 平和運動は記者クラブがいるような運動ではありません。記者クラブなしで、本当に予算の少ない情報の発信が出来ると思います。
 自分もblogを始めるに当たって、お金がいるのかなと心配していましたが、別に余計な費用はいりませんでした。そういう点ではblogは凄いなと思います。
 各地の地域との連携や情報交換は進んでいますでしょうか? おかまいない範囲でご披露下さい。
下司 それは残念ながらまだそこまでは行き着いては居ません。進んでいる人は来るのでしょうが。内容が伴わなければ意味は有りません。コメントとかトラックバックとかがほしい内容をまだ十分に書ききれて居ないと思います。
 松尾さんの場合はいかがでしょうか?連携などはされていますか?

松尾 そうですね。ほんの少しですけれども、blogを通じて全く今まで知らなかった人と出会いました。直接会いましょうということになりました。
 少しずつそ人の輪は広まっているという側面もあります。

ホットスポットでのblogサロン。ここ1年でblogを始められる人たちは増加しました。パソコンが「オタク系」のものから、コミュニケーションの道具に活用始められたということですね。

(はりまや橋商店街でのblogサロンの様子です)

 文章を書いて、それでお互いが見合いをして、トラックバックして、コメントして記事と記事が簡単にリンクが出来ますね。今までの掲示板やホームページとは異なる効用がblogにありまして、先ほど下司さんが言われましたとうり、コストも殆どかかりません。
 面白い道具であると思いますね。安田純平さんも昨年高知で11月6日講演された後に3ヶ月くらいしてホームページとblogを立ち上げられました。更新もされています。松尾さんから見られて安田純平さんのblogはいかがでしょうか
松尾 きっと純平さんがblogをこしらえられたのは、けんちゃんのお薦めもあったこともあると思います。純平さんの日々の日常、また今何をされているのかがわかります。
 とてもこちらとしては良いですね。少し文章が長いときがありますので、読みやすくしていただければ良いなと思います。
 少し文章は長めですね。4行書いたら、1行空けるとか。橋本大二郎さんの「だいちゃんぜよ」はそうした書き方されているから確かに読みやすいですね。

 ジャーナリストのなかでも分野が違いかもしれませんね。blogの場合はです。

安田純平さんのblog http://jumpeiblog.air-nifty.com/atama/
松尾美恵さんのblog http://blogs.yahoo.co.jp/kinyousaron
下司孝之さんのblog http://blogs.yahoo.co.jp/a8864geshi/39374.html