企業と社会貢献について
 今週のゲストは高知豊中技研専務取締役の山中邦昭さんです。今日のテーマは「企業と社会貢献について」でお話を伺います。
 グリーンレーザーポインターの大ヒットで高知豊中技研は注目されました。その他の事業も順調なようです。また山中さんは予備自衛官でもあり、企業の社会貢献について独特の考え方を持たれています。
 三菱自動車について。企業人としてどう思われますか?クレームについての考え方が根本的に間違っていたとしか思えないのですが・・。
 一般市民として三菱自動車の対応を見ていますと「言語道断」だと思います。もともと私は車の整備の仕事をしていました。そういう観点でも思います。車には常に「命を載せて」います。車は社会の武器です。タイヤ1個外れても命を落としても仕方がないと言われています。
 当然そこまで考えた上で車は作られているだろう。みなさんそう思うわけです。それは信用して買っているわけですね。命を預けるしか方法はないわけですよ。
 一般的なところで事故が起きた後に、会社のほうから情報が流れてくる。これはもう言語道断で言い訳の余地はないと、思います。
 万が一自社製品でクレームがあった場合、山中さんはどのように対応されますか?
どんなに遠くでも出掛かけられますか?
収録の様子です。多様な設問に的確に答えていただきました。
 そうですね。内容にはよりけれです。お客さんに大きな損害を与える状況でありましたら、私はどんなに遠くても出かけます。今のレーザーポインターではそんな大きなクレームはありません。以前からやっている仕事でも、クレームらしきものがありました。夜車を走らせて移動もしました。製品の回収に走ったこともありました。

 ですからできる限りの対応はすべきだろうと思っています。

 山中さんは企業の社会貢献というのは、どういうことが考えられますでしょうか?
良好な社会に貢献する製品の提供と、法人税を納める以外にどのようなことがあるのでしょうか?
 会社もそんなに大きな規模ではありません。社会に貢献できる製品を世の中に出せると言うことは、世の中に受け入れられることになります。そうなりますと雇用ということで、社会に貢献できると思います。
 後は中学、高校で「総合教育」ということが言われだしました。実が小津高校から依頼がありまして、お話をいたしました。去年私が行きました。こうしたことも社会貢献になっているのではないかと思います。
 小学生であろうが、高齢者であろうがなにか感じていただいたら、反論でも良いですが、感じていただくことが「社会貢献」ではないかと考えています。
 グリーンレーザーポインターの開発によって、目に障害を起す事故が格段に少なくなったと言われています。医療業界の評価も高いのでしょうか?
 医療業界の話は直接は伺ったことはございません。ただ色弱の方をサポートされている先生方が本格的な動きを「色覚バリヤフリー」をきっかけにされています。医療業界でも良い評価をいただいていると思います。
 最近はiso14001とか環境対策が注目されています。環境対策と企業の成長は矛盾しないものなのでしょうか?
 これは一概に言えないと思います。業種によっては矛盾するものも出てきます。
ただこれから地球の環境を無視して企業成長をしてはいいかどうか?これはクエスチョンだと思います。
 これまでいろんな企業が、いろんな業種でやってきた「つけ」がきたのだと思います。このままで良いのかといいますとそうはいかないでしょう。人間が生きていけなくなります。そういう意味では矛盾するかもしれません。
高知豊中技研本社。風景明媚な香北町美良布に立地しています。
高知豊中技研の将来の目標をお聞かせ下さい。
 せっかくグリーンレーザーポインターという製品にめぐり合えました。それをきっかけに私どもの会社のブランド製品をどんどん開発していきたいと思っています。まずは国内の販売ルート固めを行います。
 やる以上は上場を目指して、日本だけではなく、世界に目を向けて、ここ数年でめどをつけたいと思っています。
 高知のなかで活動してきまして、今があるわけですから、拠点は高知に置きたいと思っています。それで世界的な展開が出来ればいいなと思っています。
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