ファイナンシャルプランナーとは?
 今週のゲストは、ファイナンシャルプランナーの浦田健治さんです。今日のテーマは「ファイナンシャル・プランナーとは?」でお話をお聞きします。
 日本人の資産形成は銀行預金が多いのですが、今年4月1日より「ペイオフ」も実施されました。資産管理も自己責任の時代になりました。具体的にはどのような形でのプランづくりになるのでしょうか?
経済関係の専門職では、公認会計士、税理士などがいます。また弁護士も財産管理に関与しています。「ファイナンシャルプランナー」も専門職と聞きました。その特色はどのようなところにあるのでしょうか?
 そうですね。ファイナンシャルプランナーは専門職であるのですが、非常に幅広いジャンルにまたがっている専門職です。それと会計士や税理士などは、「今までのものを決算する」。つまり「過去のものに対してきちんとしめていく」と言う仕事です。
 ファイナンシャルプランナーと言いますのは、将来、不確定なものでありますけれども将来を予測して、それに備えていく。そういう仕事です。
浦田健治さん
 私なりにファイナンシャルプランナーについて調べました。ファイナンシャルプランナーは国家資格のようなのですが、試験の難易度はどうなのでしょうか?また受験資格はどのような人なのでしょうか?
 まず資格のことですが、国家資格とアメリカのC・F・Pボードというもともと資格認定をつかさどっているところがあります。日本でのファイナンシャルプランナーズ協会とタイアップした形での認定資格があります。国家資格と認定資格の両方があります。
 試験は最近大変受験者が増加しました。年々非常にむづかしくなったとという声は聞きます。受験資格ですが、普通資格、、もしくは2級資格とも言いますが、どなたでも受験は可能です。
 いわゆる上級、1級は基本的には普通資格の合格者のみが受験できることになっています。
 銀行などの金融機関、保険会社などの会社関係者も資産管理の指南はすると思います。また社会保険労務士などとの関係は、ファイナンシャルプランナーはどうなのでしょうか?
 ファイナンシャルプランナーは。金融機関や保険会社に勤務しながらの資格者もいます。企業系ファイナンシャルプランナーと言います。
 それと企業には属さないで中立の立場での資格者を独立系ファイナンシャルプランナーと言います。独立系ファイナンシャルプランナーの立場の人たちを一般的にはファイナンシャルプランナーと位置づけています。
 企業経営の人たちも中立を保とうという心意気で仕事はされているとは思います。
 普通の市民。それほど財産があるわけのないの市民。私なども年齢も50歳を超えていますが、あまり資産管理や運用など日頃は仕事が忙しくて考えてことがありませんでした。
 資産管理に関してどなた相談していいのかわかりません。例えば金融機関に「うっかり」相談しますと商売をしていますから、「それを担保に入れてください」と言われそうで怖くて言えません。
 そのあたり悩んでいるのですが、どのようにすれば良いのでしょうか?
 

ファイナンシャルプランナーは資産管理の「ホームドクター」であります。顧客の立場で金融商品を見極め、資産管理のプランを作成します。

 対談でお金持ちだけのコンサルタントではなく、「将来に不安のある人たち」全体に関わる大事な専門職です。

 そういうことが昔からありまして、さきほど「うかつに」と言われましたが、その理由はいくつかあると思います。自分のためにこの銀行の担当者は考えてくれているのか。それに確信がなかなか持てない事ではないでしょうか。
 ある意味金融商品は勝手に買える訳です。今の時代はいろんな選択の中から自由に買うことが出来ます。しかし玉石混合でありまして、良さそうな話は、危なそうですし、選択が難しいですね。
 そういうことで中立といいますか、相談者、お客様の立場に立ってその人に向いた金融商品、いろんな保険設計であるとかを親身にやってくれる専門家が、日本にもこれからの時代必要であると思います。
 いろんあなことが言えます。「自立しなさい。自分でしっかりしなさい。自己責任ですよ、」などと言われていますが。体が不調であれば自分で治すというよりかかりつけの医師に相談します。そういう意味合いは信頼すべきファイナンシャルプランナーという人と契約して、仲良くなっていつでも相談できる関係を早くこしらえるようなことが良いと思います。
 自分の資産(借金も)をさらけ出すわけですから、ファイナンシャルプランナーと依頼者との信頼関係が大事なのではないでしょうか?

 最も大事なことです。そこには最初の出会いがあります。
 ひとつ端的に言えば電話でアポイントをとられて、私の事務所かお客さまの自宅でお話します。まず理屈ではなくお互いが信頼関係を持てるかどうかです。
 それからいろいろお話をします。最も有効な効果を期待するのであれば、すべてを依頼者はファイナンシャルプランナーにさらけ出すことが必要です。さらけ出していただく場合の、「納得性」というものを私たちは最初にお話をします。シュミレーションなども示します。
 またもっとも大事なことは「守秘義務」です。独立系のファイナンシャルプランナーにとりましては守秘義務を守らなければ職が失われることです。夫婦と言えど親子でも絶対に守らなくてはなりません。
 それをお客様に納得いただいてうえで相談にのっていくのですね。
日本ファイナンシャルプランランナーズ協会のホームページ     http://www.jafp.or.jp/