上手な建築士の利用の仕方について
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今週のゲストは建築設計士の福島高明さんです。今日のテーマは「上手な建築設計士の利用の仕方について」でお話を伺います。 平成15年6月の資料によれば、高知市には約13万3668棟の住宅があります。うち48%が昭和56年以前に建築された木造住宅です。実に6万5千棟が、地震で倒壊のおそれがあると言われています。 耐震設計などの基準が最近は厳しくなってきていると思います。住宅の立替をする場合、まず住宅展示場などへ行きプレハブ住宅を想定します。この傾向にどう思われますでしょうか? |
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そうですね。品物の場合は、接触度と、信頼度の観点で消費者は購買します。建物の場合は、一生を住む大きな買い物の割には、軽い気持ちで物選びをしているのではないでしょうか。 それはわれわれ設計士の責任もあります。一般のユーザーの皆さんと積極的に接触する住宅相談会や勉強会(ユーザーの質問に設計士が回答する)の場所をもっと積極的に設ける必要があります。 |
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先ほど説明されました耐震診断なども設計士が積極的に取り組んでいます。住宅の相談もそうした時にしていただいたらと思います。 | |
一般的に設計士は「敷居が高い」ように思われています。マンションとかアパートなど大きな建物の設計は依頼しましても、個人の住宅は高そうだと敬遠しがちです。そうなのでしょうか?設計料とというのは、総建築費用の何割ぐらいなのでしょうか? | |
住宅に関しては、設計料は、総建築費の10%くらいです。設計士が信頼できる工務店を集めて、競争入札などをしますと、10%程度の価格差は出ます。そうしますと設計士を活用すると、施工費用が10%安くなることになります。 オーダーメイドの住宅が出来るわけですから、どちらがお得なのかはユーザーのほうで考えていただいたらいいと思います。 |
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リフォーム(独身貴族の家)
(福島高明さんの文章です) |
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福島さんの名詞に「設計監理」と書かれてあります。個人の住宅でも設計士に「設計監理」業務を委託したほうが、きっちりした住宅が建築されるのでしょうか? | |
そうですね。監理がついている設計になりますと、施主の代理人で建築施工をチェックします。設計士は建築の専門家ですので、実際の施工現場を良くしようと努力をしているわけですね。 大工さんは嫌がるかもしれませんが、施主の立場で設計士が監理することで、結果的にはより良い住宅が建ちます。 コーディネートすることもあります。建築している途中で、工期や予算に影響がなければ変更もあります。 洋服の仕立てと同じで、襟をこうしましょう、ボタンの位置をこうしましょうということが仕立ての最中にもありますね。あれと住宅建築でも同じです。全く設計図どうりに杓子定規にやるわけではありませんね。 シャツを替えたら、ネクタイも変えたくなりますね。良いネクタイと良いジャケットですから似合うとは限りません。そういうことのコーディネート役を設計監理で住宅を建てれば、設計士は施主の立場で行いますので。 |
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自分の敷地を最大限に生かし、活用するアドバイスなどもいただけるのでしょうか?住宅展示場へ行っただけでは想像できない部分はありますけれども。 住宅設計をされる場合の配慮は,福島さんは特にされていることなどありましたら、ご紹介してください。 | |
そうですね。住宅を設計する前に、敷地を調査します。そしてまわりの情景を写真を撮ります。窓の大きさや、壁の色なども配慮しますね。検討し、施主と話し合いをしまして、設計図面にします。
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住宅改造の相談などはしないのでしょうか?今後高齢化しゃかいになりますと、自宅での介護も必要になります。建築時にそのような配慮が必要だと思います。 福祉関係者との交流などはされていますか? |
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専門家のアドバイスも受けて住宅の設計に生かしています。日頃から勉強しています。 | |
福島高明さんの会社が入居している「ジョン万マンション」 | |
設計監理協会などでも住宅相談コーナーはされているお話でしたが、もっとPRの必要性があるのではないかと思いますが。 | |
そうですね木の人の出会い館で、福祉住環境コーディネーターの知識が必要な内容もコーディネートもしています。私たちも広報して有効に設計士を活用していただいたら良いと思います。 | |
高知県設計監理協会の ホームページ http://www.sekkan.i-tosa.com/ | |