あるべき福祉社会とは?
 今週のゲストは生き活きサポートセンターうえるぱ高知の下元佳子さんです。今日のテーマは「あるべき福祉社会とは?」でお話を伺います。
 少子・高齢化社会の到来とか、介護保険料の値上げ、医療費の値上げなど「重苦しい」話題が多く報道されています。それは国民と政府の「信頼感」が今ひとつないからなのでしょうか?
  北欧は高度な福祉国家と言われています。税負担も高率ですが、老後の心配がありません。貯蓄率は低く、すべて消費に廻ります。そう言う社会は理想社会なのでしょうか?
 そうですね。税金と貯蓄率だけで理想かどうかを判定することは難しいですね。私は北欧は行ったことはありません。カナダのバンクーバーへ行きました。バンクーバーも同じですね、税金が高いようでした。
 訪問させていただいた高齢者の方々というのは、みんな貯金はされていません。日本円で80円ぐらいだとと答えてくれました。みんな笑顔で答えていただきましたので、不安はないようでした。
 ただ若い人は働いても税金でかなりとっていかれますので、離職率が高くて大変ということを聞きました。高齢者の笑顔は日本より多いのは感じました。
7月の参議院選挙も「年金問題」が争点でした。国論が分裂しています。国民年金を払わない人が3割を超えています。その上、20歳から介護保険料も徴収する案まで政府側にあるとか。国民は納得すると思いますか
参議議員選挙の最大の争点は「年金問題」でした。
 一言で言いまして納得できないと思いますね。将来のための国民年金や介護保険制度です。実際に将来安心して暮らせるのかの何の保障もないまま、徴収金額だけ上がるのであれば、これは「賭け」に等しいですね。
 賭けよりは「貯蓄」が確実だと思いますね。福祉・医療に関係していますので、やはり高齢者の方で年金の額で雲泥の差を感じます。やっはりないといけない制度なのですが、なににどう使われているのかが見えません。若い人たちにも見える形で説明がどんどんあればよいと思います。
 下元さんが思われる福祉社会とはどのようなものですか。モデルはありますか?ノーマライゼーションという概念がそうなのでしょうか?
 ノーマラーゼーションと言うのは、障害をもたれていても普通の市民生活がおくれる社会ですね。障害者を保護したり、慈愛するのではなく、「こうしたい。ああしたい。」という想いが遂げられる支援ができる社会であるべきですね。
 それを考えますと、ハンディアがあろうが、なかろうが、やはりよりよく活きていく社会。それが理想なのであると思います。
車椅子利用者の海水浴の様子
障害者ヨット教室も盛んです。(夜須町)
 東京ディズニーランドは障害者をゲストとして、早くから受け入れてきました。商業主義の権化のようなディズニーですが、その考え方をどう思われますか?
 
 障害者の方がまだまだ思ったところへ行けない日本です。そういう場所意があるということで、引き出していただいたので、良かったと思います。待ち時間に弱い。人ごみに弱い障害者の方もいます。そういう配慮は嬉しい配慮です。
 日本では障害者手帳を持っていますと、公共施設などの割り引きがあります。外国ではないよころもあるやに聞いていますが?
 日本では障害者手帳を持っていますと「割引」があります。国によっては外国の場合は障害者でも割引がありません。介助者は無料です。人がついて来ないと見れないから、私がその考え方がが凄く好きですね。
 平等に扱っているから私は凄く好きです。
 情報機器を障害者が自由に活用できれば、情報のバリヤフリーになると思います。パソコンなどは、福祉機器展でも見ました。改良され、障害者にも使いやすくなっているのでしょうか?
情報機器展示ブースです。いろいろな機能をもったぱそこんがありました。年々このブースは出展者が増加しています。
 本当にパソコンが開発され、障害者の生活は大きく変わりました。例えば手も足も、顔も動かせない障害者の方でも操作が出来るパソコンもあります。ワンタッチスイッチ、オンとオフのだけをどこか一箇所動かせれば動かせるとか。
 視線でコントロール出来るとか、パソコンまで出てきています。
それで実際に使いこなして、仕事をされている人もあるのでしょうか?
 いますね。まだまだ欧米と比較しますと数は少ないですが、完全寝たきりの人で、独居生活をしながら会社を立ち上げている若い人も出てきています。
 本当に機器が自由に使えるとなると、本当のバリヤフリーですね。福祉機器展でもそうしたパソコン機器は増加しているのでしょうか?

2月14日に高知市障害者福祉センターにて、「自己表現力向上講座」が開催されました。情報系NPOであるハートリンク・コミュニティが講師とサポートし、参加者全員にweblogにてホームページを作成しました。

ご自身で作成したホームページを見られています。

1回目、2回目よりは、3回目の今回情報関係機器の展示は増えました。今まで四国へは入っていなかった機器も来ています。難病の方なんかはパソコンを使えると生活は変わりますね。ホームページを持たれている人もたくさんおられます。
8月番組に戻ります