南国高知FCの目標について その1
今週のゲストは南国高知FCのお世話をされている北代誠さん、監督の福富和平治さん,チームスタッフの宮脇純二さんに来ていただきました。今日のテーマは「南国高知FCの目標について その1について」です。現在南国高知FCは地域リーグでトップです。JFLへの昇格を目標にしているようなのですが・・・・・。
JFLに昇格するためには、競技の上ではどのような過程をふまえないといけないのでしょうか?
宮脇
今所属している四国リーグで優勝しましたので、その上の地域リーグで試合をします。地域リーグは第一ラウンドで14チームあります。そのなかで上位4チームが決勝ラウンドへ進みます。それで1位、2位となりますと、JFLの下位チームとの入れ替え戦があります。それに勝利しますとJFLに昇格します。
JFLのチームでジャトコというチームが来年は活動しないとなっていますので、1位のチームは入れ替え戦なしで、JFLに上がれます。JFLで最下位のチームと入れ替え戦をすることになっています。
現在四国にJFLのチームが2つあると伺いました。徳島県の大塚FCと愛媛県の愛媛FCですね。南国高知FCが昇格しなすと四国に3つJFLのチームがあるということになりますね。
宮脇
そうですね。何年も目標にしていますので、なんとか昇格したいと思っています。
JFLは16チーム以上は増やさないようになっているのでしょうか?
宮脇
そうです。
以前もお聞きしましたが、このクラスの選手のプレー年齢の上限は何歳ぐらいですか?また皆さんは引退されてからどのようにされているのでしょうか?
福富
県の選抜代表レベルでは30歳がピークですね。引退後はおのおの各チームでプレーしたり、サッカーは40歳以上がシニアですが、シニアのリーグでプレーをしています。50歳、60歳でもそれぞれ全国大会があります。それを目標にしています。サッカーの仲間達と楽しくサッカーをしています。
青少年の育成とサッカーのレベルの相関関係はどうでしょう。
北代
サッカーに上手い人に教われば上手くなります。中村俊輔選手に子供達が教われば上手くなりますね。
宮脇 サッカーの技術ばかりでなく、サッカー以外のことを伝えると言いますか、社会人としてしっかりしていないといけませんね。
南国高知FCの目標は1年以内にJFL入りが目標ですね。
選手としての目標、スタッフとしての目標はどうなのでしょうか?
北代
チームを法人化して、JFL入りを目指しています。
南国高知FCも特定の企業のクラブではありません。職場もばらばらですが、地域のFCとして活動されています。中学高校の活動が問題であれば、学校体育だけでなく、地域のクラブチームに所属、たとえば南国高知FCユースとかにすれば良いのではないでしょうか?
北代
おっしゃるとうりです。そこで問題になるのは組織の問題。コーチ、監督の問題です。また運営するためのお金の問題も出てきます。それはやりたいと思います。
うちの子供たちも中学・高校と体育クラブ活動をしていました。先生方の負担が大変そうでした。無償で休日に指導や監督をされていて頭が下がる思いです。しかし中学・高校の体育クラブでは限界があると思います。世界レベルのサッカーを教えるとなると、地域のクラブチームが適切だと思います。そのあたりの構想はありますか?
北代
構想ほどではありませんが、現状ではユースやジュニアユースのチームは高知県にはありません。愛媛FCや大塚FCでも既にやっています。県外では実例は多いです。
福富
世界はそうですね。日本でもJリーグのチームはサテライトとジュニアのチームを持たないといけないことになっています。そこで育てるのがベストですね。高知県ではまだまだというのが現状ですね。
指導者の問題やグランドの問題など、社会的な環境整備が追いついていないのが問題なのでしょうか。
福富
グランドの問題,照明の問題。遠征の場合の交通手段。など課題はたくさんあります。春野運動公園などを上手く活用して、県などが本腰を入れればある程度はなんとかなりそうなのですが・・・。今は夢ですね。
現状は高校のクラブでもひとつの運動場をサッカーや野球、ハンドボール、ソフト、陸上やテニス、ラグビーなど各クラブが入り乱れて活動しています。なかなかサッカー専用グランドなどありませんし。その問題は大きいですね。
国体の遺産である芝のグランドの活用は必要ですね。プロチームの合宿などをしていただければ、全体のレベルの上がるでしょうし。
セレッソ大阪の春野球戯場でのキャンプ風景。2003年2月
福富
そうですね。プロチームが来ていただいたら、いい影響はありますね。少年サッカーを指導いただくとかそうすれば良いですね。うちのチームとも練習試合もしていただきますとありがたいことです。