高知と沖縄の類似と相違

 今週のゲストは、宇宙メダカ保存会代表であり、前田興産代表の前田正雄さんです。今日のテーマは「高知と沖縄の類似と相違」についてお話を伺います。
 前田さんは学生時代に沖縄大学に国内留学した経験があり、沖縄の事情に詳しいです。 経済指数は同じように低い高知県と沖縄県。しかし歴然とした違いもあるようなのですが・・。
今年の10月頃、沖縄県経済界のトップ約10人が高知を訪れるように聞きました。
前田さんはこれを契機に沖縄県経済との結びつきを考えるべきだとの事ですが、それはどのような意義があるのでしょうか?
 第一に沖縄県の経済界のトップといわれる人たちが、殆ど全員高知へ来られます。その音頭をとっている人が、沖縄電力会長の中山博一さんです。中山さんは6月に下見を兼ねて高知へ来られていました。その結果高知へ来ることになりました。ほぼ10人、多ければ30人の沖縄県経済界のリーダーが高知へ来られます。
前田正雄さん
それはすごいことですね。しかし現在高知と沖縄との繋がりと言いますとあまりないように思うのですが・・。

 ほとんどないですね。

 前田さんとしてはこれを契機に高知と沖縄との交流を考えられているのでしょうか?
 学校単位の修学旅行とか。誘致しないといけないですね。相互の訪問を行なうことなどを提案してみます。
高知は人口が減り、過疎高齢化が進んでいます。沖縄は人口が増加し、高齢者が長生きしますが、若者達の比率の高い県です。その理由はどんなところにあると思いますか?

 沖縄の場合は、古くは沖縄独立運動。沖縄愛といいますか、わかものたちも沖縄を愛する気持ちを強くもっています。そういうものは強いですね。
糸満市にあります平和記念公園。凄惨な地上戦で多数の沖縄の人が亡くなりました。郷土愛の原点でもあります。
 
 郷土愛が強く沖縄の人たちにあり、若い人にも強くあるのですね。
 
前田さんは将来沖縄に定住したいことを言われていました。沖縄の魅力はなんでしょうか?同様に本土から沖縄に移住される人が多いように思われますが・・。
 私が沖縄に住みたい理由は、今やっています青果商の部分で、試してみたいことがあります。農業でも最低気温が10度以下にならないという常夏の島ですね。そこで付加価値の高い作物を作ってみたいです。
 寒さがこたえるので。暖かいところへ住みたいというのもありますね。

 現在高知ー沖縄は直行便が週に3日飛んでいます。高知からの利用者は多いようですが、沖縄からの利用者は少ないようです。これに対してなにか方策はありますか?沖縄にないもの言えば、温泉と大きな清流の河川でしょう。
万座ビーチ(沖縄)
清流仁淀川
 
 高知にあって沖縄にないもの。それは[絶対的な緑の量」ですね。高知県は森林面積が県土の85%ぐらいは森です。沖縄は30%に達していません。高知が沖縄に勝るものは緑の量です。最低でも数百倍はありますので。
沖縄の海は美しい(竹富島)
高知は山の緑が深く美しい(いの町吾北)
 

 そうですね。沖縄の緑は、「やんばる」と言いまして沖縄本島の北部に集中していますから。那覇や糸満や沖縄市など都市部は殆ど緑はありませんね。暑いし大変です。
お話は変わりますが、かつて琉球王朝時代はアジア貿易の要を果たしていました。現在はどうなのでしょうか?
 コールセンターは数多く立地していますが。かつて「フリーゾーン構想(1997年ごろ)」が沖縄にはありましたが、その後はどうなったのでしょうか?
 沖縄のフリーゾーン構想は確かに現在は立ち消えになっています。
 第2次世界大戦で日本が目指した「大東亜共栄圏」の経済圏は、戦争の勝ち負けに関わらず構築できていると思います。
 那覇軍港跡地から、那覇空港にかけての米軍施設の活用をすれば、「ベイエリア」を沖縄にこしらえれば、かならず成功します。
 今北九州は小倉や福岡のベイエリアにお客を呼び込んでいます。大分などの九州各地からでなく、山口からも小倉の伊勢丹に買い物にいく時代になっています。
 うちの子供も母の日に、山口に住んでいますが、小倉の伊勢丹からバックをプレゼントしたようです。それぐらいショッピングゾーンは注目されています。
 1998年に前田さんとも沖縄へ行き、フリーゾーンを研究しました。1997年に本香港が中国に返還され、自由貿易がなくなるので、沖縄に対する世界の期待度は高いものがありました。

 どうもその後、その構想は後退したようです。
 今度沖縄の経済人のトップの方が来られます。高知の財界人のトップの方も積極的に交流いただきたいと考えています。
 
 そうですねプラーベートですが、沖縄へ毎年行かれている人も高知はたくさんいますし。意外に交流は知らないところであるかもしれませんね。
沖縄タイムス検索ページをひらいてください。

        http://www.okinawatimes.co.jp/


とっておき沖縄情報  
       http://www.nc-21.co.jp/hoeru/okinawa.html