地球33番地への想いについて
 今週のゲストは川窪財(たから)さんです。今日のテーマは「地球33番地への想いについて」でお話を伺います。
 川窪さんは、ソーホーベンチャー協会理事長や、本業のデザイン会社の業務の傍ら、「まちづくり」の活動も活発にされています。なかでも熱心に高知市弥生町の江ノ口川にある「地球33番地」を世界に売り出そうとされています。
川窪さんが「地球33番地」にこだわる理由はなんでしょうか?
 東経133度33分33秒、北緯33度33分33秒と言われましても「目に見える」ものではありませんが・・・・。
 この関わりは、わたしのNPO活動というよりも、随分個人的な思いもあります。このポイントは、考えてみれば、ばかばかしいポイントで、興味のない人には、「それがなんなの?」ということになってしましますね。
 逆に興味のある人から見れば、「なんと魅力的なところなのだろう」ということになります。
 世界を感じるポイントは案外身近にありません。そこに立っていることで、確かに数字のお遊びですが、自分が地球の上に立っているんだなとか。同じ緯度経度の先に何があるのだろうとか。
 いろんな可能性が広がります。また汚れた川の中にあることによって、環境保全とか、ランドマークとしても大事なことです。体で感じますね。
 この「地球33番地」に関しましては先駆者がいました。
昭和37年に、高知ロータリークラブが33番地の記念碑を建立し、平成3年には大規模なイベントが開催されていました。わたしもちょうど子供が当時地元小学校の3年3組でしたので、参加した記憶があります。その後については記憶がありませんが・・どうなっているのでしょうか?
 
 私も平成3年3月3日から、関わっています。3年3組の子供達に協力していただきました。ずっと毎年3月3日には記念式典をやろう。細々とその後も繋がっています。
 先ほどの高知ロータリークラブの協賛各社には、引き続き応援もしていただいています。どちらかと言えば継続して続いている事業なので、心強く思っています。
南金田町や弥生町の地元の人たちとの関わりはいかがでしょう?関心はあるのでしょうか?
 わたしもある時期までは、イベント的なお祭りの感じで捕らえていました。イベントだけではまちづくりに繋がらないとあるときからかんがえるようになりました。
 今私の中では、地域の町内活動をどうすれば広まれるかが、深めることができるのかと言うことを感じまして、少しづつ活動をしています。
 行政側の反応はいかがでしょうか?協力的なのでしょうか?
 もちろん基本的には協力いただいています。こちらの態度がのらりくらりやっていまして、テーマが絞りきれていないと言うこともあります。こっちから「あれをしよう」とか主体性を出して、一緒に協働することが必要ではないかと自己反省をしています。 
 いっそのことこの近辺を「高知市地球33番地町」に町名変更されたらどうなのでしょうか?郵便番号も「780−3333」にするとか。可能性はどんなものなのでしょうか?
 結構この33番地は「ぞろ目遊び」と言いますか、そういうユニークな発想は面白いと思いますね。仮にそれが上手くいかなくても、それをやることによっ
 あのあたりは、33番地通りと道路の名前にもなっています。また地球33番地クリニックと病院の名前にもなっていますし。そういうことにもなっています。
 劇団33番地のほうも川窪さんは関わりがあるようですが、具体的にはどのような活動をされているのでしょうか?
 これもひょんな話から関わるようになりました。今年の12月に県立美術館ホールで、ミュージュかる公演をすることになっています。ただ公演をするのではなく、まちづくりとの繋がりを持ってやろうということになりました。
 33番地の話がでまして、具体的になりました。劇団名も地球33番地になりました。
 地名や、団員の方も活動することそのものが、まちづくりになりますね。街頭でパフォーマンスをするとか、掃除をするとか、一緒び宴会をするとかいいのではないでしょうか。
 そうですね。あの近くの一文橋も、当時の町民の人たちが掛けた橋ですね。いまで言う住民力ですね。そのあたりも含めて地球33番地は面白そうですね。
欄干には「一文銭」がデザインされています。
江ノ口川河畔も風情があります。