NPO設立の経緯について
今週のゲストはNPO法人自立サポートセンターあきらめないで理事長の森本修作さんです。今日のテーマは「NPO設立の経緯について」です。NPO(非営利公益法人)は現在高知県には80団体を超え増加しつつあります。
障害者自立支援活動をされていますが、NPOにしたいきさつについて、お話を伺います。NPOの設立には3ヶ月程度かかったのではないのでしょうか?手続きや、書類審査は結構厳しく、めんどうであると私も自分の関係しているNPOの設立時に思いました。 そのあたりはどうでしたでしょうか?
経営している運送会社の福祉事業部で「車椅子利用者の海水浴」を最初実施しました。無料で実施させていただきました。原資は協賛いただいている企業からの寄付金や、私の会社からの資金提供もさせていただき、参加者を無料招待しました。しかし、参加者の一部から「企業がなんかの目的以外に無料でするはずがはない。後で無理難題を言われるのではないか」との不信の声があがりました。そこで非営利公益法人であるNPO法人をこしらえるようになりました。
参加者にもお弁当代とかの実費をご負担いただき、あとの経費を負担できる仕組みをこしらえようということで、NPOを立ち上げる動機となりました。
NPOになりますと団体に法人格と公益性が備わります。企業からの支援などがより期待できるのはないでしょうか?「NPO法人あきらめないで」では、1BOXカーやビーチ用のテントも企業から寄贈されたように伺いましたが?
基本的に、基本金が頂けるとか、行政などからの助成金をいただきためにNPOを立ち上げたわけではありません。あくまで参加者が警戒心を持たずに、心から楽しんでいただくためです。NPOという仕組みは受け入れられやすい形態だと思います。企業にとってもNPO法人に対しては寄付がしやすいと思います。受け取る側でも福祉事業部を貨物サービスという会社の中で寄付金を頂いた場合事務処理がしにくい、ややこしいですね。
NPO法人にすることで、そのあたりがすっきりしました。
NPOにすれば、定款や事業計画もこしらえなけばなりません。理事も10人くらいいなければなりませんし。決算報告もしなくてはいけません。そうなることで、設立目的や事業活動内容もより明確になる効果はあったのではないでしょうか?
そうですね。「お金をかけずに、無理をせず、継続できる仕組みをこしらえNPOとして活動しよう」と言うのが関係者スタッフ全員の一致した意見です。
NPO法人として認可されたのはいつからですか?
平成13(2001年)年の12月19日に認可されました。
今後のNPO法人の展開のありかたについてお話をお願いします。
私たちは少子高齢化、過疎対策に対し何か出来ないかという問題意識がありました。
そこで高知市の隣の村である土佐山村で200坪の休耕田を借用することにしました。
土に親しんで、有機無農薬野菜を栽培し、生産農家の苦労も擬似体験したいと思いました。様々な年齢層の人達が関わっていただいています。ふれあい農園を平成14年に開設いたしました。
ふれあい農園で野菜を栽培されていますが、どんな野菜を栽培されていますか?最初は金時芋の栽培をしました。今はキャベツやミニトマトを栽培しています
農業の指導はどなたかがされていますか?
皆が本を読んで研究したり、土佐山村役場の人が教えていただいたりしています。
野菜は収穫されていますので、何人前ぐらいは収穫できるのですか?
5〜6家族ぐらいのものでしょうか?
森本さんに見せていただいたふれあい農園の写真に小屋のようなものが建っていますが、これも建設したのでしょうか?
農作業の合間に休む休憩所ですね。業者に依頼しますと30数万することがわかりました。友人の建築設計士のアドバイスもあり、ボランティアで図面も書いてくれました。ツーバイ工法で参加者みんなで建てました。材料を皆が購入し持ち寄りまして建設したわけです。3坪ぐらいのスペースがあります。
活動としてはどれくらいですか?
平成14年からですから1年半くらいになりますね。あと5〜6家族の人達も参加いただければ良いなと思っています。