郊外へ拡散して都市は衰退するー那覇市
 
4年ぶりに沖縄県那覇市を訪れた。法事があったので、1泊2日の強行日程。法要は牧志町の義弟宅。国際通りとグランドオリオン通りと桜坂通りに囲まれた一角にある。
何より驚いたのは街が寂れていることだ。桜坂通りは昔は飲食店や風俗店などが密集していたが、移転した。道路計画があり、予算がないのか拡幅道路は中途で終わり。無残だ。

グランドオリオンという映画館も閉鎖されていた。

グランドオリオン通りと言えば誰もが知っている。その「核」の映画館が移転したのである。

グランドオリオン付近の駐車場。土曜日なのに閑散としている。

那覇市国際通り。戦後「奇跡の1マイル」言われ、沖縄復興の象徴であった。アーケードは「平和通り商店街」

食料品や衣料品雑貨が安価に販売されている。店舗経営者も高齢化が目立つ。

若い人たちは郊外型量販店を利用しているようである。通りのみやげ物店も、観光客は、最近改装された那覇空港売店を利用するので売り上げが低下している。

 
天久(あめく)地区の那覇市新都心
 

米軍住宅後が返還され,まとまった土地が出現。那覇市は新都心計画と位置づけて再開発を展開中。郊外型量販店が集積し、そのなかにシネコンになっていた。

 

レストラン、ゲームセンター、パソコン店、スーパーなどが集積、将来は那覇市役所も移転するとか。有名なアクターズスクールも国際通りから、天久へ移転してしまった。
量販店などの店舗にシネマ・コンプレックスがありました。移転したグランドオリオンもここにあります。7つの映画館があります。
 
その地方の特色を意識し、具現化した都市づくりを
 
車社会に「迎合」した都市づくりを行うと特色のない安っぽい都市が出来上がる。
沖縄が、沖縄たらん特色を自ら打ち消した都市づくりを那覇市は展開している。
 
沖縄のお墓。特に大きいと言うわけではない。この墓地の敷地は70坪程度。沖縄は先祖を敬う意識が強い。納骨堂方式の墓地であるが、中は人が居住できるぐらいに広い。
第二次大戦時沖縄は凄惨な地上戦が展開された。人々は墓に隠れて難を逃れた人たちが
多数いたそうです。
 那覇市の都市問題でもこの墓地問題が現在は大きな問題の一つになりつつ
あります。