私と都市計画課とのメールでのやりとりを公開します。

  高知県都市計画課計画班長 高橋大助様  

 昨日はお世話になりました。「高知広域都市計画区域マスタープラン検討委員会」 についていくつか疑問を感じました。

1)なぜ「ワークショップ方式」なのかの説明がありません。また事前にテーマを告知もせず 、制限時間を設けて、思いつきで項目を出せせる「やりかた」はフェアではあり ません。

2)「ワークショップ」は、運営側の力量がなければ失敗します。高知工科大学の大谷研究室  の力量は不明です。

3)学生のレポートに使用される程度で、マスタープランが  作成されていいものなのでし  ょうか?

4)第一テーマの選定にしても、結局大谷研究室が選定する   のでしょう。ワークショッ  プ参加者は「形式的」な参加者にすぎません。

5)ワークショップもやり方を気をつけないと、セラピーか形式民主  主義になります。現  状は形式的参加です。

6)「議論を誘導する手法」には我慢ができません。それに2ヶ月に一度の開催で民意を反映  するのは「まやかし」ですこうした「ぶらっくBOX」の多いやりかたは私は疑問です。  また疑問に真正面か ら答えない県都市計画課は問題です。回答は電話ではなく、文章及  びメールにてお願いします。  

  西村健一 (けんちゃんの吠えるウォッチング) whale@nc-21.co.jp        http://nc21.co.jp/hoeru

 西村様 (返信メールを使わさせていただきます)

  昨日は委員会にご参加していただきましてまことにありがとうございました。 また、本日委員会についてのご意見をいただき、ありがとうございました。早速ですが、ご質問に答えさせていただきます。

1)なぜ「ワークショップ方式」なのかの説明がありません。また事前にテーマを告知もせず、制限時間を設けて、思いつきで項目を出せせる「やりかた」はフェアではありません。

A1 今までの委員会では、委員さんの数が多くなった場合、出席しても発言されない委 員さんもいました。この委員会では35名の委員さんがいますが、全員が1回発言し、1 人3分話せば、それだけで予定時間となります。今回はより多くの意見をいただくために、公募の委員さんも12名と多く参加していた だいています。このため、限られた時間でより多くの意見をいただき議論していくために は、今回のような少人数のグループ討議が最適であると判断しています。なお、委員会の運営等についてご提案がございましたら、ご遠慮なくお寄せください。

2)「ワークショップ」は、運営側の力量がなければ失敗します。高知工科大学の大谷研究室の力量は不明です。

A2 大谷教授は高知工科大学に転身する以前から、まちづくりの専門家としてワークシ ョップ手法でまちづくりを行ってきており、この分野での経験は非常に豊富です。

3)学生のレポートに使用される程度で、マスタープランが作成されていいものなのでしょうか?

A3 マスタープランは県が策定するものであり、学生が作成するものではありません学生は会議運営の補助としての役割です。

4)第一テーマの選定にしても、結局大谷研究室が選定するのでしょう。ワークショップ参加者は「形式的」な参加者にすぎません。テーマの選定は大谷研究室がつくるので、参加者は「形式的」な参加 者に すぎません。

A4 今回の委員会で出された意見を大谷教授と県とで整理し、今後の委員会で検討する テーマについて選定していきます。

5)ワークショップもやり方を気をつけないと、セラピーか形式民主主義になります。現状は形式的参加です。  

A5 今回のようなグループ討議では、すべての参加者が多くの意見を出せるため、活発 な意見交換ができると考えています。

6)「議論を誘導する手法」には我慢ができません。それに2ヶ月に一度の開催で民意を反映するのは「まやかし」です。 こうした「ぶらっくBOX」の多いやりかたは私は疑問です。また疑問に真正面から答えない県都市計画課は問題です。回答は電話ではなく、文章及びメールにてお願いします。

A6 第1回は、参加された皆さんがこの委員会で何を議論したいかを知り、今後の委員 会のテーマ作りをしていくものでした。マスタープランの項目は多岐にわたるため、5回 で議論できるものではありませんし、当然これですべての民意が反映できるとは考えてい ません。そのなかで、限られた時間で議論していくためには、参加されている委員さんが都市計 画等について最も関心のあることについて議論し、意見を出していただけるような委員会 にしたく思っています。また、「ぶらっくBOX」にならないように、今後の委員会で何を議論していくかを次 の委員会までに出していきたいと考えています。  重複しますが、委員会の運営等についてご提案がございましたら、ご遠慮なくお寄せく ださい ***************************    

 〒780-8570高知市丸ノ内1−2−20        

 高知県土木部都市計画課 計画班 高橋  

 TEL 823-9848 FAX 823-9349 E-Mail:daisuke_takahashi@ken2.pref.kochi.jp ***************************         

高知県都市計画課 計画班長  高橋大助様  

早速お返事いただきまして厚く御礼申し上げます。 質問に対して、すべて答えていただきました。いきさつその他の事情はよく理解する ことができました。  ただもう一度私が申し上げたいことを下記に示します。

1)ワークショップ方式は万能ではありません。あくまで手法。  運営する事務方に能力がありませんと、無意味どころか、弊害があります。

2)6月5日のやりかたは「形式参加民主主義」でした。時間に追い立てられカードを書くことで、「本質」が抽出されるとは思いません。

3)行政側参加メンバーも土木行政が市町村の参加者も含め   主体になっています。「マスタープラン」というのなら、福祉、教育、経済、などの部署の参加も必要です。

4)「都市計画」を無機的な「街路整備」「箱物整備」としか考えない発想が事務方にあるように感じます。都市というのは、「社会サービスシステム」です。人間の生活を基本に考える べきなのです。

5)事務方と委員との接触が希薄です。大谷氏の力量は不明であり、プラン作りの多くは彼の力に依存しすぎです。何故私が執拗に言うのか。それは県庁職員の意識変革を要求しているからです。た だ嫌口を言うているのではありません。昨晩は、行政システム改革室と一緒の会合をしていました。昨年1年の「県民参加 の予算作り委員会」から転じて「社会起業システム研究会」に会合を変換したからです。当然批判する以上は代替案を出し、論議を深めました。昨年7月のスタートですか らちょうど1年経過しました。行政システム改革室の職員の皆様も変化しました。委員各位と本音で議論できるよ うになりました。そのあたりは行政システム改革室の砂田室長、松尾補佐、山本さんにヒアリングし てみてください。私は決して滅茶苦茶な事を言っているわけではありませんから。

西村健一 (けんちゃんの吠えるウォッチング) whale@nc-21.co.jp url http://nc21.co.jp/hoeru

西村様 (返信メールを使わさせていただきます)  ご意見、本当にありがとうございます。 引き続きよろしくお願いいたします。    高知県都市計画課 高橋    

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2002年3月1日