第3回高知広域都市計画マスタープラン検討委員会
2002年9月6日実施
今回は高知県南国市篠原地区の都市計画プランのワークショップでありました。
 詳しくは、後ほど更新されるであろう高知県都市計画課のホームページを参考いただきたい。
 ワークショップの関連資料として、南国市の総合計画やら、環境整備計画などの行政の書類が各テーブルにありました。事前に各委員に送付されたわけではありませんので、殆ど読む時間はありませんでした。
 
前提条件が不十分であれば、ワークショップは無意味である
 
私のテーブルでは「交通問題」が議論されました。当該地区の北辺に路面電車と2車線の道路。南の端に32メートル幅の国道55号線が走っています。  道路計画は、見事に北と南を繋ぐ計画道路は立てられていますが、立案から30数年経過しましても実現していません。それは南国市に予算とやる気がないからです。
 西端を南北に走る東道路は、国道55号線から高知自動車道路南国インターまで伸びています。つまり従来は国道や、県道など地元負担が少ない道路は建設されるも、地元南国市の生活道路、連絡道路は依然として未整備のままであります。

 しかも当該地区は「市街化地区」と「市街化調整地区」が複雑に入りこんでいます。高知市に隣接しているために、市街化調整区域周辺に虫食い開発がされ、また国道55号線沿いには、郊外型店舗が立地しています。
 高知市の「スプロール」をより促進する構造になっています。こうした条件を考慮せず、「机上のプラン」をいくらワークショップしても空しいものであります。

 
 ではどうすればいいのだろうか?
 
1)「土地区画整理事業」を市街化地区に導入する。都市の基盤整備を推進する。

2)農地の区画整理、農地と住宅地区との整理をきっちりやることです。

 それにつきます。それには「南国市役所」のやる気と、市民の協力、合意形 成が不可欠なのです。

 そうであれば、計画道路は推進できます。北端の路面電車道も拡幅します。南端の国道55号線の間に、16メートル幅の生活道路をこしらえ、土地区画整理事業と農地整理事業を推進すれば、この周辺の都市基盤は整備されるでしょう。

 
 
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2002年3月1日