大腰筋を鍛えよう

　今日のテーマは｢大腰筋を鍛えよう」です。

　大腰筋とは、腰の奥にありまして、太ももの骨と背骨を繋いでいる筋肉です。直立姿勢を維持し、歩行能力に影響を与える筋肉です。最近の研究ではこの筋肉が衰えますと、転倒しやすくなり、運動不足気味から、内臓疾患を患い、遂には寝たきりになるということが判明しました。

　高齢化社会の到来と言われ、高知県は｢先進県」です。茨城県大洋村で、大きな成果を上げた｢高齢者の筋力トレーニング」。高知県でもさっそく取り入れる必要があると思いますが。

１）茨城県大洋村も高齢化比率２５％の村です。大洋村では筑波大学の協力を得て、高齢者の

　　筋力トレーニングを始めました。７０歳以上の高齢者を中心にです。

　　まず各人の症状と運動能力を正確に測定します。次にストレッチ運動やヨガなどで体をほぐしま　　す。エアロバイクやｳｫーキングマシンやエアロビックスなどの有酸素運動で身体を温めます。

　　　それから筋肉トレーニングを実施します。

２）筋肉トレーニングは、無理をせず、指導者の指導にしたがって気長にやります。しんどければ

　　すぐ中止します。（ここが大事です。）

　　大洋村では今や１００人以上の高齢者が、トレーニングに参加しています。

３）10月31日のＮＨＫのクローズアップ現代でも取り上げられましたが、今や大洋村の老人医療費は

　　半減したとか。多大な成果をあげています。トレーニングは｢正しい指導さえあれば、年齢に関係

　　なく効果がある」ことを実証しています。

*　高知国体で５３市町村に体育施設が建設された。今後は大洋村のような「対策」が必要である。

　　その場合問題なのは｢正しい知識をもった体育指導者」の不足です。スポーツ選手へのコーチは

　　いても、高齢者を正しく指導できる指導者少ない。それが問題。

*　高知県、市町村はただちに研究し、大洋村を視察に行くべきである。そして当該地区になにが充

　　足し、何が不足しているのかをチェックすべきである。

*　もう年だからとあきらめる必要はありません。若さの基準は｢大腰筋」がしっかりしている事なので

　　すから。

　　　　筑波大学の「うんどうのすすめ」　大洋村編のホームページです。

http://www.tara.tsukuba.ac.jp/Japanese/project-j/okada-j/susume/undou1.html

「腰痛博士・ポーズ編」も参考にしてください。