YASU海の駅クラブについて
 今週のゲストは、「NPOーYASU海の駅クラブ」代表の塩井政利さん、事務局長で夜須町公民館館長の安芸誠一さんです。今日のテーマは「YASU海の駅クラブ」についてお話を伺います。
 2004年4月4日に結成された「YASU海の駅クラブ」。どのような活動を今後されていくのでしょうか?
 塩井さんにお伺いします。「NPO-YASU海の駅クラブ」は、マリンスポーツ愛好者と、夜須町のまちづくりグループの人達との共同で結成されました。代表として、どういう活動をされたいと考えていますか?またその名称のいきさつを聞かせてください。
塩井 夜須町はご承知のとうりヤ・シーパークがあり昨年は35万人を超える人が来ていただいたそうです。それまでは夜須町は手結海水浴場が一番華やかな場所でした。でもヤ・シーパークが出来まして、少し寂しい思いをしていました。地元で国体を開催したことにより、ヨットなどマリンスポーツが盛んになってきました。誘われまして、旧手結海水浴場あたりを楽しく、発展させたいということを聞きまして、参加するようになりました。
 「YASU海の駅クラブ」という名称についてです。夜須町にはヤ・シーパークには「道の駅」があります。すぐ北側に「ごめん・なはり線」の夜須駅があります。身近に2つの駅があり、並んでいるのは珍しいと思います。そこにもうひとつ「海の駅」というのがありますと全国的にも珍しいのではないかと思いました。
 そういう気がしまして「YASU海の駅」はどうかという名称を出させていただきました。
ヤ・シーパークの名物ボードウォーク
常に休日は賑わっています。
 そうですね結成会(4月4日)の時も圧倒的な支持を得ましたし。
 安芸さんにお伺いします。「YASU海の駅クラブ」を夜須町側がこしらえようとしたいきさつや理由はどんなところにありましたか?
安芸「夜須町側がこしらえようと」という言葉は適切ではないと思います。住民の皆さんが立ち上がって「YASU海の駅クラブ」が出来上がったのですから。夜須町側としまして、夜須町が持っている財産、建物、なかに入っているヨットやシーカヤック、ウィンドサーフィンなどを所有しています。その「道具」をできるだけ幅広く皆さんに利用していただく。この施設や道具を活用する道ではないか。夜須町としても「YASY海の駅クラブ」を応援していきたいと考えています。
 夜須町は海の幸に恵まれているように思います。塩井さんは「住吉海鮮倶楽部」の代表として年末などに魚介類の販売市なども企画・運営されておられました。
今後の作戦はどうなっているのでしょうか?
塩井 住吉海鮮クラブの代表はわたしではありません。(山崎さんが代表)。起したのは事実です。10年ほど前から地元の漁師さんたちが、だんだんと魚も安くなるし、生きていく手段を考えないといけない。という話がありました。そこで年末に「山海交流市場」というのを始めました。今年が10回目です。これは嶺北地方の山の人と共同でやるようになりました。それでみな元気になりました。地元の産品を生かそうということになりました。それが長太郎貝です。長太郎貝のパンフレットを作成したり、宣伝したり。結果的に販売量が上がっています。今後は交流的なことを考えて新しい産品開発をしたいです。それから市場間の交流。また高知県の東から西まで港町がありますね。海外も含め面白いことを考えています。
国体施設の有効活用を住民側からの発案で考え行動していこうというのは、高知県下でもかなり先行しているのではないでしょうか。町民の皆さんの関心についてはいかがなのでしょうか?
塩井 そうですね。私自身はヨットとかマリンスポーツはしていません。失礼かもしれませんけど、施設が(国体後)残っています。マリンスポーツという分野だけにとらわれず、いろんな楽しみ方を考えてみたい。なかでも一番の思いは、ヤ・シーパークにいろんな人が来てくれていますけれど、もう少し足を伸ばしていただくこと。例えば遊び場であったり、デートスポットであったり、もっと有効的に使える方法はあると思います。それを探って行きたいと思っています。
 安芸さんに伺います。市町村合併との兼ね合いはどうなのでしょうか?現在大変微妙な時期で、発言はしづらいと思いますが・・・
安芸 そうですね。合併するかどうかはわたしもわかりません。それがあろうがなかろうが、せっかくの施設ですから、なんらかの形で使っていくことがわたし達の責務であるし、町民の願いであると思います。海の駅クラブとして施設の有効活用をしていただいたらありがたいと思います。
国体施設の有効活用という点では高知県下でも夜須町の「YASU海の駅クラブ」の動きは先行していると思います。町民の皆様の関心はいかがでしょうか?
 また「NPO-YASU海の駅クラブ」という名称になっていますね。NPO法人にもされると伺いました。その理由はどんなところにありますか?
ヨット・カヌーの艇庫「シー・スポ」2階は会議室と「YASU海の駅クラブ」の事務局があります。 高知国体時に役員の宿泊施設に。将来青少年研修施設の計画も構想にはあります。
安芸 将来的には夜須町が所有している施設や、ヨットやシーカヤックなどを「管理委託契約」を将来請負たいと考えています。運営なども行いたいとかんがえています。
 夜須町と委託契約を結ぶ時に、どうしても法人でないと個人の契約になってしまいます。NPO法人としてちゃんとしたクラブの所有という形にしたいと考えています。
 もっと浜を活用するのは広い意味で活用を。ということを塩井さんは言われていました。町内外の人達を引き込む構想はあるのでしょうか?
塩井 海は眺めているだけでロマンが生まれます。黒潮民族という我々ではないでしょうか。フィリピン、台湾、沖縄、鹿児島、土佐、と言う風に流れてきます。
 そういうのに思いをはせています。それは大きな思い。地元ではご近所のかたがたとの交流。昔から住んでいる人達との交流。同時にヨットに関係ない人にもあそこに来て楽しいということをこしらえていきたいですね。スポットであり、場所でありたいですね。
夜須の海は美しいです。