コンコードジャズフェスティバルについて
 今週のゲストは、アルテックのオーナーであります青山清水さんです。青山清水さんは、富士通コンコードジャズフェスティバルの運営スタッフの一員でもあり、全国ツアーに出演アーチストとともに同行しています。
 今日はコンコードジャズフェスティバルについてお聞きいたします。
いつ頃から始まったのでしょうか?発案者はアメリカ人の自動車修理工場のオーナーであると聞きましたが?
はい。カール・ジェファーソンという方が、たぶん1980年ぐらいに始めました。コンコード市は、サンフランシスコのベイブリッジを渡り真っ直ぐ行きますと(右へ曲がればオークランド、左へ曲がればバークレーです)山奥にある街です。
 そこでカール・ジェファーソンさんはフォード自動車のディーラーをされていました。それで成功されてお金を稼ぎました。地域にお返しをしたいと言うことでして、コンコード市の山の上に、「コンコードパビリオン」という、日本で言えば相撲場のようなすり鉢状のステージと屋外演奏場をこしらえ寄付されました。
 そこでコンコード・ジャズフェスティバルを開催されるようになりました。出演アーチストは、近くのサンフランシスコで録音します。レコード会社もつくられました。

カール・ジェファーソンさんと青山清水さん。

青山さんも青年のように若いですね。

(写真は青山清水さんより提供)

 カール・ジェファーソンさんが、もともとコンコード・ジャズファスティバルを始められた事情はよくわかりました。
 現在コンコード・ジャズフェスティバルは富士通という情報関連のメーカーが冠スポーサーになっています。スピンサーになったいきさつはところなのでしょうか?
 僕らが1984年に、アーネスティ・アンダーソンと見に行きました。その時にお会いしたのがカール・ジェファーソンさんでした。「是非これを日本でもやりたい」ということで、オールアートの石塚孝男(潟Iールアート・プロモーションの代表者)の働きかけもあり、1986年からコンコードジャズフェスティバルのスポンサーを富士通にしまして、富士通コンコード・ジャズフェスティバルは始まりました。
 それでやっているうちに、アメリカのほうでもやってくれないかということで、アメリカでも富士通コンコードジャズフェスティバルになりました。日米両国で開催されるようになりました。

コンコード・パビリオンの様子。コンサートがされています。この屋外演奏場をカールジェファーソンさんはコンコード市に寄贈されました。

(写真は青山清水さん提供)

 すごい事ですね。日米両国で富士通コンコードジャズフェスティバルを開催しているのですね。
 最近はシアトルとかニューヨークでもやっています。全米の何箇所かは開催しています。
 今年の富士通コンコードジャズフェスティバルからお帰りになったばかりですが、今後のツアーの見通し、継続性はどうなのでしょうか?
 来年富士通コンコード・フェスティバルは20回目です。来年度は既にブッキングできています。高知に入るかどうかは現時点では微妙です。
 出演メンバーは、ヘンリーマンシー二オーケストラとモニカ・マーシー二が歌で、スコットハミルトン、ハーリーアレーンのクインテット。ベニーグリーンとラッセルマローンのディオ。ギターなんですけれど。この3本立ては決まっています。
 ツアーの日程は、今年と同時期になるのでしょうか?
 いつも10月の終りから、11月にかけて中ほどに東京で終りという日程です。大都市は1年半前からホールを予約しないといけません。そろそろ高知で開催するのであれば決めないといけません。
 その間に埋めていく。ツアーが行きやすいような順路も決めます。それも考慮し、ツアーをこしらえて行きます。

青山清水さんご夫妻。奥様の隣はオールアートプロモーション代表の石塚孝男さん。

 その正面に居られるのが、レイブラウンさんです。

(写真は青山清水さん提供)

 ツアーの場合は、アーチストがアメリカから来られて、日本列島北から南へ行きますね。だいたい何箇所くらいで公演をされますのでしょうか?
 だいたいミュージシャンの契約が10回なので、1人あたり10回パフォーマンスが出来るように組みます。大きい都市は良いのですが、小さい都市は3つも一緒に公演できませんので、「ばら売り」します。1つのグループだけの公演のところもあります。
 四国ではコンコードジャズフェスティバルは高知だけで開催されています。それは青山さんの存在が大きいからなのでしょうか?
 第1回、2回を僕も見に行きました。京都にね。たいした人が入っているわけではありませんでした。オールアートの石塚社長に「これぐらいであったら高知でも開催できます」と言いましたのが、始まりです。
 「第3回からやってみる」と言われまして、メル・ト-メでしたけれども、JJと3つで開催しました。なかなか入りました。(当時は高知県民文化ホールでの公演)。アルテックのジャズ演奏会でも来ていただいていたお客さんも沢山来られていました。それ以来好評でしたからずっと継続しています。
ということは、1989年ぐらいから富士通コンコードジァズ・フェスチバルの高知公演が始まって継続中ということですね。かれこれ15年ぐらいですね。
 そうです。
 富士通コンコードジャズフェスティバルは、ずっと高知県民文化ホールで開催したいました。夜須町公民館で開催されたいきさつはどういうところにあったのでしょうか?
継続されるのでしょうか?
 それは秋吉敏子のオーケストラが公演することからでした。秋吉敏子さんが以前夜須町の景色が良いので、土地を購入していたいきさつもありましたので、夜須町の公民館長に公演はどうでしょうかと話しにいきました。
 そのおり、けんちゃんにも夜須町の関係者を紹介いただいたこともありました
 そうですね。そういえばヨット教室やヨットの関連した社会体育関係で夜須町教育委員会とは関係が私自身ありましたね。コンコードジャズフェスティバルは文化事業ですが、担当部署が全く同じでありましたし、青山さんをご紹介した記憶がありますね。
 ちょうど夜須町公民館がジャズ公演に最適でした。610人収容で、(立ち見入れれば700人)でしたので、ここでやろうということで、高知市の県民文化ホールから、夜須町公民館(マリンホール)に公演会場を移しました。好評でした。
 今年のツアーは終了いたしました。来年の予定などはどうなっているのでしょうか?
また年間ツアーの予定はいつ頃決定されるのでしょうか?

アメリカのコンコードフェスティバルのチケットです。

(青山清水さん所蔵のものです)

 
 1年前には全部決まっていないといけません。高知はどうするのか決まっていません。今回は20周年でアーティストともビックなので、運営費があれば出来ますが、そのあたり受け入れ側が躊躇しているところがあるようです。
 20周年でビックアーチストが来られるので、チケット料金がアップするのでしょうか?以前は6000円くらいで公演をされていましたが。
そうですね。それぐらいでは可能でしょう。700人以上来場者がいませんと、ペイできませんから。
 
 アーチストのボリュームも高いのですね。
 富士通の後援や協賛もありますから、一般よりは安く提供できると思います。
 四国でずっと高知で開催されてこられまして、だいたい来られるお客さんはどれくらいになるのでしょうか?
そうですね。最低500人は来ていただきませんと。
 500ということであれば、600〜700人収容のホールで公演すれば一番良いわけですね。
 それが一番良いですね。大きなホールでがらがらでやるのでは盛り上がりませんし。

来年のツアーの日程も春は「ゴールドフィンガーズ」で富士通スペシャルで決定しています。

日本全国11箇所で公演される予定です。

 高知で言えば、夜須町公民館と須崎市市民会館。高知市の県民文化と500ですが美術館ホールというところでしょうか。