高知県政の諸問題について私なりに検討しました
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橋本大二郎さんの考え方を点検しました。
橋本大二郎さんの「トップリーダーとしての考え方」に対し、高知市の1市民けんちゃんが、点検し、論評させていただきました。 「けんちゃんのどこでもコミュニティ」での出演は こちら です。 かなりの長文ですが休日に読み点検いたしました。挿入している画像は直接内容には関係ありません。長文で字ばかりなので、見やすくするための工夫です。 |
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T. 4期目に向けて
▽マニフェストにかえて
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*知事は以前から「マニフェストなるものは出さん」と公言していました。上の発言はその気持ちを表したものでしょう。行動規範でもなんでも良いです。県民の立場では「こうやれば、こう変わる」という行動要項を出していただきたいです。 | |
▽4期目に挑戦します
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*阪神の星野監督が辞任しました。やはり激務です。知事職も同様です。橋本さんはお酒を殆ど飲まないので、年齢のわりには若い肉体です。身体も柔らかいし、持久力もある。小柄だが食欲旺盛ですし。 | |
▽多選へのご批判に答えて
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*正直もう3期12年もしたのかという感じですね。従来の利権県政の時代が長く、県庁に利権構造、事なかれ主義が根を張っているので、簡単には変革は無理だと思うからであります。 | |
一方、これまで、多選の問題点を指摘された知事さん方は、いずれも、任期を重ねるとともに、各政党の相乗りの、推薦や支持を受けてこられた方でした。このことが、長年の在職期間の間に、一般の県民の皆さん方よりも、議会や関連の団体との関係が強くなって、それが、しがらみにつながっていったことも、否定できないと思います。この点、僕は、回を重ねるごとに、明確な無党派の知事として、新しい形を貫いてきました。このことは、従来の知事とは、かなり異なる点ですので、多選という理由だけで、消極的なイメージを持たれる方には、このようなことも、判断材料の一つにいれていただければと思います。 |
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*これは橋本大二郎さんだけができる政治手法です。「スーパースター」である証です。昨年も前高知市長が「草の根運動で行う、一切の政党の推薦はいらん」と言っていましたが、中途で方針を転換。共産党を除く政党の推薦を得て3選されました。他の人には真似の出来ない政治手法です。 |
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▽徹底して県民に向きあう県庁に
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*私が一番関心があるのはこの部分である。実際に県職員は県民と向き合う気があるのだろうか?それが一番心配です。実際にどういう仕組みで向き合うのか。本気でやる気があるのかそれが問題です。 |
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▽県民参加の政策づくり
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*直接県民と対話し何かを汲み取る姿勢は評価できます。これはリーダー1人がやればすむ問題ではありません。県庁職員すべてが、同じ姿勢になり、「県民参加を前提にした」県政を推進する必要があります。あまりに「従来型」の職員が多すぎます。 県行政経営改革室が予算措置をしている県民参加型公共掲示板「ぷらっとこうち」。9月1日に開設しましたが、運営委員会が公開されるまで2ヶ月かかりました。それも私たちが執拗に要求しなければ、未だに公開されなかったでしょう。「進んでいる」と思われている部署でさえそうですから、そうでない部署はまだまだでしょう。 |
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▽お金をかけない選挙を
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*これも現職の強みと。「スーパースター」のなせることですね。他の人には真似が出来ないことですから。無名の新人が「売名」行為に一体いくらかかるのか想像がつきません。 もうすぐ年賀状が発売されますね。一体いくら年賀状を書かれますか?100枚書く人は多いほうですね。 高知市議会議員で2000票。高知市選挙区の県会議員は8000票。高知市長で6万票。高知県知事で20万票。高知1区の衆議院で3万票が当選には必要です。組織も資金もない「無名の市民が」、お金をかけずに投票用紙に有権者が名前を書いてくれるはずはありません。 「お金のかからない選挙」というのであれば、政党主導の公募した候補者同士が争う形になりませんと不可能だと思います。現行の選挙制度では無名の市民が当選する確率はゼロです。将来韓国のようにインターネット選挙の様相になれば、また状況は違って来るでしょうが。 |
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U. これまでとこれから
▽長くて短い12年
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*「骨を埋める」という言葉があります。高知で墓地を購入するところまでやれば、田舎の人間には信用されるものです。かつて中村に一条氏がいました。戦国時代に戦乱を逃れ、京都から高知県中村付近に逃れてきた貴族です。 中村に京文化を伝え、小京都といわれる街をこしらえました。地元の人達との交流がありました。やがて戦国大名の長宗我部氏に滅ぼされ、山内家の支配になりました。しかし地元の人々は一条氏を慕い、一条神社をこしらえ、盛大な京式のお祭りも伝承しています。 「土に返る」という東洋思想を重視していただきたいですね。 また江戸時代初期に土佐藩の家老で野中兼山という人物がいました。30年間に渡り、土佐藩の基礎をつくった人でした。土木工事のみならず、教育、産業、農林業、などに多大な業績を残しました。彼が土佐藩の基礎をこしらえたのでした。幕末の土佐の人物の活躍は彼の存在なしには語れないのです。 |
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▽しがらみがないからこそ出来たこと
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*人事諮問制度の廃止は評価しています。ただ県職労組合長の指摘では、「現在県人事制度はいびつです。人事課、秘書課、行政管理課の職員が優遇され、その他の課の職員は人事評価に怯えて仕事をしています。あまりに上意下達的なやりかたです。いわばトップリーダーの意向をかさにして、強引な人事を強行しています。」と言う部分は調査の必要があると思います。事実であれば「不当労働行為」の疑いもあるからです。 | |
また、しがらみということで言えば、県庁の中には、各種の団体や特定の個人との間に、様々なしがらみがありました。また、そのことによる心理的な圧迫が、モードアバンセ事件などの、一因になっていたことも否めませんので、過去の念書や覚え書きを公表することにしました。 そうした中で、県の融資に絡む問題にも登場した人物で、県の体育協会や観光の業界に、強い影響力を持っていた特定の個人に対して、国体の開催を機会に、毅然とした対応をとれたことは、県政改革の上で、象徴的な出来事でした。 さらに、この9月からは、僕を含めた、県の職員への様々な働きかけを、全て公表することで、県民の皆さんの目の届かないところで、県政が動かされていくことがないように、仕組みを改めました。 これまで、多くの人が気づきながら、結局は長い間、県政の中から排除しえなかったこうした問題に、ある程度の道筋をつけえたことで、高知県に全くゆかりのなかった僕を、知事にお選びいただいたことへのお返しは、かなり実現できたのではないかと感じています。 |
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*そのあたりはよくぞやったと評価します。他の人ならなしえなかったと思います。妥協的な人物では「はびこられた」と思います。 | |
▽隠し事のない県政を
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*知事だけが「情報公開」をするのではなく、県庁のすべての部署が情報公開を前提に仕事を組みなおすべきですね。これが全然出来ていませんでした。 長野県の田中知事は、県庁記者クラブを廃止しました。市民オンブズマン高知の指摘のように、年間2000万円を超える費用を県庁が民間企業である新聞社や放送局に提供しています。県庁内の郵便局や、銀行は「家賃」をちゃんと支払っています。県庁記者クラブは家賃を支払うか、部屋から出て行くかすべきでしょう。 オンブズマンのつぶやきHP参照 |
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▽基盤整備は着実に
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*優先課題として「全戸ブロードバンド化」を本気で進めるべきでしょう。県民全所帯にパソコンがあり、皆ホームページを持っている。あらゆる産業からインターネットで情報発信ができる。そうなるとき、初めて高知工科大学を設立した意義目的が県民に理解されるでしょうから。 | |
▽国や中央への提言
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*「1・5車線」も「国体で開催地が優勝しない」という事例も良いと思います。 人事と点で言えば、県職労組合長もご指摘されていましたが、国からの「天下り人事」を廃止」すべきです。現在高知県庁は総務部長や、財政課長は総務省からの出向者のお決まり部署です。そのほか土木部は国土交通省からの出向者が管理職になっています。これらを廃止すべきでしょう。 |
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▽いくつかのプロジェクト事業も これらに加えて、この12年の間に、高知工科大学の立ち上げや、第1期から第2期の土佐の教育改革、さらには、深層水という、地域の資源を活用した産業おこしなどに、取り組んできました。いずれの取り組みも、課題を抱えていますが、これらのことも含めて、これから4年間の目標を、できるだけわかりやすく、お示ししていきたいと思います。あわせて、3期目の公約を中心に、これまでお約束をしてきた事業や取り組みが、実現できたかどうかも、お示しをすることにいたします。 ただ、いきなり過去の仕事の自己点検が、ずらずらと並びますと、読んで下さっている方も、疲れてしまわれると思いますので、このことは、付属資料として、後にまわさせていただくことにして、まずは、これからのことに話を移したいと思います。 |
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*問題点も一方であります。総点検はすべきでしょう。 | |
▽小泉改革の問題点
▽三位一体の改革とは
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*権限を国が保有しながら、事務業務などを地方に移し、補助金も減らしていくことだけではないのかと思いますね。「教育」の問題などは明らかな責任放棄になります。 |
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*大事な事だと思います。通常政治家が使用する「国民」や「県民」は選挙のときだけしか存在しないからです。普段は無視。私たちは政治家に「白紙委任」したわけではありません。常に業務で県庁職員が「県民」を意識するようになれば、県庁は改革されるでしょう。 |
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▽国、県、市町村の役割の見直し
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*市町村は県庁以上に住民と向き合ってきました。県庁は「国から補助金を貰い。市町村に配分する」業務しかしてきませんでした。長年その仕事振りになれ、県民と向き合うことになれていない職員は多数でしょう。また市町村も県に頼る「癖」から脱却していません。これからの大きな課題です。 | |
V. 縦糸にあたる各部局別の方向性
(1)危機管理担当 ▽ぐらっときたらすぐ逃げられるために 南海地震対策は、県が中期的な重点課題としてかかげた、4本の柱の1つです。そこには、被害そのものを押さえるための、ハードの事業から、災害から避難してもらうための、ソフトの事業まで、多岐にわたる対策が考えら |
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*わたしは海に近い低い地域に居住しています。4階建てにしましたが、もともとの地盤が弱く、海抜ゼロですから。逃げようにも周りの道路はまだ低い。家計に余裕が出来たら、車に車両保険をかけます。避難用にゴムボートを購入しようかと思います。かつて浸水罹災体験があるだけに真剣に考えては居ますが。 | |
▽建物の耐震化への取り組み
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*一度診断を受けてみようと思いますね。 | |
(2)健康福祉部
▽ここでも住民力≠ェ問われます
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*私も昨年ホームヘルパー2級の資格を家内と2人で取得しました。施設介護の現場と在宅介護も体験しました。在宅介護は大変です。特にホームヘルパーの負担が大きく、何かと制約だらけで、介護は困難ですね。 ホームヘルパー資格を持っている人の3分の1しか勤務していない実態を国も自治体も施設経営者もどう考えるのでしょうか?介護保険を考案した国の官僚の皆さん方の想像を超える事態であると思います。 |
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▽高知医療センターの立ち上げ
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*PFI方式の是非は十分な検討はされたのでしょうか?オンブズマンや県職労の指摘がありました。「利益はPFIが吸い上げ、赤字は県民負担ではないのか」「民間企業ゆえ情報公開されないから不安」という指摘がどうなるのだろうか。
*PFI方式の是非は十分な検討はされたのでしょうか?オンブズマンや県職労の指摘がありました。「利益はPFIが吸い上げ、赤字は県民負担ではないのか」「民間企業ゆえ情報公開されないから不安」という指摘がどうなるのだろうか。 http://www.mmjp.or.jp/kochi-goseigoudou/onbuzu1.htm(オンブズマンのつぶやき)
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(3)文化環境部
▽資源循環型社会のビジョンづくり
▽民間の力の活用を進める
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*このあたりの知事の考えを一般県職員が理解し、県民と「対等な付き合い」が出来るかどうかが問題でしょう。県職員は慣用句で「NPOの活用」を言う人がいます。しかしNPOの趣旨などを理解し、ともに協同しようという意識は今ひとつのようです。意識変革が必要でしょう。 NPOの活用よりも国からの補助金申請のほうに仕事としては慣れていますし、ノウハウもあります。「新しいこと」はやりたがらないと思いますね。 |
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(3)農林水産部
▽地産地消のすすめ
▽園芸への重点化と規模拡大への取り組み
▽安全と安心への取り組み
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*農協の不正行為は高知農産物ブランドを失墜させました。高知県は有機農法の産地です。農政は個別に頑張っている農家には冷たいようです。 窓口が各地の農協になっているようでは、消費者の求めている「あるべき農業の姿」とかなり乖離しているのではないでしょうか。 |
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(4)森林局
▽労働力の確保が鍵
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*高知は日本一の森林県。でも林業経営の前途は暗い。私事ですが、子供は森林学の大学へ行っていますが、その方面の就職は全くありません。「学校林」のある高校もあります。手入れが大変なら若い労働力を雇用していただきたいものですが・・・。 | |
▽川下の強化
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*「土佐派の家」の試みも建築関係者を中心にされてはいます。しかし需要を掘り起こすところまでにはなってはいませんね。公共建築物などで、実績を積むことでしょう。またカーポートや塀など「エクステリア」部門で製品開発などもすべきでしょう。 | |
(5)海洋局
▽UIターン組に的を
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*難しい問題だと思います。 | |
▽ハードからソフトへ、そして磯焼け対策へ 一方、政策全体をみますと、予算の75%が、漁港を中心とした、ハードの事業に費やされてきました。これを、担い手対策など、ソフトに大きく転換しますとともに、ハード事業の中でも、漁港から沿岸整備の事業への転換を図ります。この沿岸整備の事業のうち代表的なものが、コンクリートの塊を海に投げ入れる、魚礁事業ですが、高知県では、平成12年度までの25年間に、170億円が投下されています。ただ、その効果がどうだったのかの測定はできていません。 これに対して、漁業関係者と懇談をしますと、魚礁の効果を認める声もある反面、沿岸の藻が死滅して魚のすみかがなくなっていく、磯焼けという現象を何とか改善してほしいという、切実な声が聞かれます。こうしたことから、原因が解明されていないなど、難しい課題もありますが、磯焼け対策には、正面から取り組む必要があります。 ▽民間の力の活用
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*県の土木部局は「民間人の知恵」に耳を傾けようとはしませんでした。良い例が夜須のマリーナです。私は環境に負担をかけない「陸置きマリーナ」を提案しましたが、当時の港湾関係者は、防波堤の安全性を強弁するだけでした。今でも民間人の提案を採用するとは考えられません。県の言う民間人は、「東京の人」であり、私たちは「県民」であって、民間人ではないのですから。 | |
(6)商工労働部
▽知事を先頭に、県の力を活かして 産業政策のしんがりは、商工労働の分野ですが、ここではまず、一律で公平な対応といった、これまでの役所の固定観念を捨てて、伸びる可能性とやる気のある企業を応援していきます。 ▽地場企業の経営力の向上支援
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*このあたりは全く機能していません。率直に従来型の商工労働行政の失敗を商工労働部は認めるべきです。 | |
▽企業の誘致と新しいビジネスおこし
▽雇用問題に一歩踏みこむ
(7)産業技術委員会 ▽科学技術アカデミーの立ち上げ
(8)土木部 ▽ソフトの工夫と管理補修へのシフト
▽計画から維持管理までの住民参加
▽環境と県内への配慮
(9)港湾空港局 ▽的をしぼった港の整備を
▽住宅の移転の勧めも検討
(10)情報化担当 ▽ブロードバンド化への対応
▽テレビのデジタル放送
▽データセンターの活用
▽電気事業の将来 ▽残る三つの県立病院のこれから
▽30人学級などのこと
▽幼保の一元化への取り組み
(13)総務部 ▽県庁の経営のお手伝い
▽県庁の業務の思い切った見直し
▽公社などの廃止と民営化 ▽定員の配分を総枠方式に
▽人事の時期の柔軟化と、成果や能力の評価
(14)出納事務局 ▽出納室の検査権限の形骸化
▽出納業務の集中化と外部委託
(15)企画振興部 ▽またまた住民力≠ェ登場
▽市町村の合併を見通して
▽四国連携への取り組み
W. 各部局に共通する横糸にあたるテーマ 以上、各部局ごとに、これまでの仕事をどう見直していくのか、また、今後目指すべき方向はどこかを考えてみましたが、それに目を通していただいただけでも、幅広い分野に共通するテーマや、部局の壁をこえて取り組むべき課題が、見えてくるのではないかと思います。そこで次には、これまでお示しをしたことを縦糸とした場合、いわば横糸にあたる共通のテーマを、取り上げることにします。 三位一体の改革を、説明した部分でもふれましたが、それぞれの分野で、住民力≠活かした仕組みづくりが、求められています。部局ごとの課題のなかでも、南海地震に備えての自主防災の組織や、健康福祉の分野での、健康づくりと支えあいの仕組み、さらには土木の分野での、道路や河川などを地域の住民が管理していく仕組みにふれましたが、これからは、公共的なサービスの全てを、行政にゆだねるのではなく、やれることは自分たちでやっていこうという、雰囲気づくりが求められています。 そのために、 (2)外部への委託など民間の力を活用する 支えあいの仕組みづくりも、広い意味では、民間の力の活用にあたりますが、ここでは、県の運営する施設や県の仕事そのものを、民間の経営や運営に移すこと、さらには、民間の方の経営力をお借りすることなどをさして、民間の力の活用と言っています。 (3)課題に柔軟に対応できる組織にする さ来年の3月が期限になっている、市町村合併という変化にあわせて、県庁の組織を見直す必要がでてきます。ただ、市町村合併とは関わりなく、県庁の組織は、早いテンポで変化していく社会の動きにあわせて、柔軟に変わっていかなくてはなりません。 そのために、 (4)幅広い分野に競争の仕組みを取り入れる これまでの補助事業は、既成の団体を対象にしたものになりがちでした。このため、ある種の独占状態が生じて、支援策のはずが、かえって割高の負担感につながった例も、ないではありません。確かに、既成の団体が果たしている役割は、大きなものがありますが、これからの時代を生き抜いていくためには、より厳しいコスト意識が求められています。このため、同じ補助制度でも、競争が起きるような仕組みを考えなければいけません。 そのために、 三位一体の改革が、本来の意味で実施された場合には、地方の自由度が限りなく保証された、実質的な分権が実現します。しかし、財源の面では、高知県のように、経済力の弱い県は、さらに厳しい状況を、覚悟しなければなりません。そのためにも、今のうちから、国からの自立に向けての、準備と努力が必要です。 そのために、 県では、今年度から、5年ほどの中長期の期間を見こして、重点的に取り組むべき、4つの柱をたてました。これまでの内容と重なる部分を、できるだけ避けながら、次には、その4つの柱ごとに、今後取り組むべき方向を、展望します。 (1)南海地震への備え この点は、危機管理担当や港湾空港局などの項目の中で、大きな方向性をご説明しました。 (2)産業と雇用の対策 各分野ごとの産業への対応は、それぞれの担当部局のご説明の中で、お示しをしました。 ▽観光の振興と交流人口の拡大
@ 観光立県を、多くの県民の皆さんに意識していただくため、高知県の観光のビジョンを作ります。その際、四国の4県連携の中で、四国として取り組むことと、高知県が取り組むこととの、役割分担を明らかにします。 ▽雇用に関して
@ これからの雇用対策というか、若者の就職対策の一つとして、5年後10年後には、どのような職種が必要になるのか、または不足するのかを調べた上、中学生や高校生と、その保護者に、その情報をお知らせしていきます。 ▽公共事業の減少への対応
@ 公共事業の実施にあたっては、金額的にあまりに大きな違いがない限り、県内の企業や、県内産の資材の活用を、強く指導します。このことは、公正取引委員会とも関わる問題ですが、検討の委員会を年内に立ち上げた上、来年度からの実施を目指します。 ▽高齢社会にかかわること
▽こどもにかかわること
@これまでのような、縦わりの積み重ねではなく、少子化の問題に、広い視野で取りくむ、一定の権限を持った、独立の組織を立ち上げます。 ▽障害者のこと
@ 障害者のための、職業訓練などを目指して立ち上がった、NPOの活動を支援することなどで、障害者の雇用の拡大を進めていきます。 Y. 高知県の将来を見通して 高知県は、統計的な数字で見る限り、これからも、人口の減少と、それに伴う高齢化と少子化が避けられません。さらに、三位一体の改革による、大幅な財政構造の変化といった、厳しい環境も予想しなくてはなりません。
その中で、まず考えなくてはいけないことは、これまでのように、行政が幅広い分野のサービスを受けもったうえ、そこに高いコストをかけていくのは、かなり難しくなるということです。ですから、繰り返し述べてきましたように、支えあいの仕組みを作ることによって、低いコストでも、満足感の Z. 県民の皆さんに関心をもってほしいこと この12年の間には、県民の皆さんに、もっと関心をもってもらえたらと思うことが、いくつかありました。それぞれに、玄人好みはしても、地味なために気づかれにくいとか、みんなが知っている割に、その力が生かし切れていないなど、様々な理由がありますが、その価値に気づく方がふえれば、高知を変えていくこともできます。といったことで、そんな例を三つだけご紹介します。 (1)高知県土地基本条例
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*それはそのとうりでしょう。住民自治の基本は、住民のコントーロールですから。 | |
(2)青島港との友好港の提携
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*高知県の経済人には「大陸相手の商売」は殆ど無理ではないかと思います。スケールが違います。韓国市場に商業者が商売で参入できる余地はあるのではないかと思います。 | |
(3)よさこい鳴子踊り
以上、三つの事例をあげましたが、県民の皆さんが関心を持って取り組んでくだされば、地域のために活かしていけるテーマは、この他にも数々あるはずです。そんなことにも、目を向けていただければと思います。 ▽採用試験の見直し
▽人事評価の基準を県民本位のものに
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*趣旨は賛成しますが、一体誰が「査定」をするのでしょうか?県民と向かい合っている職員はごく少数派にすぎません。それも正しく向かい合ってあるのかは疑問です。その具体的なシステムまで言及しませんと、改革は不可能です。 | |
▽能力開発の考え方を本格的に採り入れる
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* 中央省庁からのいわゆる「天下り人事」は廃止すべきです。このあたりのコメントがないのは極めて残念です。総務部長、財政課長という県庁の「要」が中央省庁の職員によって「定位置」とされています。おかしいと思いますね。
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▽予算の組み方を変える
▽財政課を外部委託の先頭に
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*民営化がすべて素晴らしいとは限りません。その場合も事業の「情報公開」がセットで義務付けられなければ、意味はありません。 | |
▽県民の皆さんが直接活用する予算の工夫
▽県立の施設の民営化など
▽予算にかわって人の力と知恵で仕事をする
▽各部局の定員も大枠だけに
▽幹部の人事の時期の再検討
▽男女共同参画や少子化への視点
縦糸と横糸、それに加えて、全庁的に取り組む政策の4つの柱と、少し欲張りすぎたため、読みづらかったことと思います。このため、僕自身、書き終わってみて、あまりの長さに驚きましたが、それだけ、思いを込めて書きました。 |
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(読んだ全体の感想について) | |
*やや「総花」的な印象は否めません。県庁の各部署の活動に言及していけば、自然にそうなったのでしょう。専門的にコメントしているために「じゃあなにがどう変わるの?」と言った場合、一言では言えない「弱さ」がありますね。 たとえば「土木」部を解体する。土木部都市計画課という位置づけがおかしいと思いますね。最初に工事ありきの発想がありありです。むしろ都市計画部土木課のような「コペルニクス的転換」が必要ではないでしょうか。 知事1人が「情報公開し」「新しい発想で行動しましても」、多数の一般職員の意識は殆ど変化は見られません。それは大幅な組織の変更がないからです。 |
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