これまでの活動、これからの活動について
 今週のゲストはOPEN HEAERT 代表の宇賀恵子さん,メンバーの松本和子さん山本由圭さんです。今日のテーマは「これまでの活動、これからの活動について」でお話を伺います。
 「OPEN HEART」は「重度重複の障害のあるこどもたちが豊かな地域生活を送るために必要なことを実現する会」と説明されています。
これまでの活動はどういう活動をされてこられたのでしょうか?
養護学校中心のご父兄の活動だったのでしょうか?
宇賀 職場実習というのが養護学校にあります。職場実習の時に、現実的に自分達の行き場がないことから、何度か「学習会」を開きました。どうしたら自分達が、子供たちが楽しく暮らせるのか。その学習のなかで一つ出てきましたのは、県外にある施設見学をしよう。そして自分達のモデルとなるような施設を見学してきました。
 そのなかで勉強してきました。映画上映会を3月14日に実施いたしました。施設見学に行きました横浜市の「訪問の家-朋」ですが、そのドキュメンタリーの映画上映をさせていただきました。
「養護学校卒業後、自宅に閉じこもり家族だけの人間関係に陥ることなく、学校での発達教育を基本にそれぞれの個性に応じた日中活動プログラムを提供できる社会活動施設の設置」を目標にされているとパンフレットに書かれています。そのことが、今まで皆さんが言われていた目標のことでしょうか?
宇賀 今は少しづつですが、前向きに進めているところです。
パンフレットには「従来の福祉サービスでは限界」「新しいサービスを実施するため
には組織化と資金が必要」であると言われています。具体的な行動プラン立てられましたか?
宇賀 資金は自分達の課題です。映画上映の時もさくらライオンズクラブさんから助成金をいただきました。活動資金となりました。助成金をいただくような活動もしていきますが、自分達で出来るところをいろんな形で、子供たちと一緒に活動資金を捻出できればと思っています。
同様の趣旨で活動されているグループはほかにありますか?また連携はされていますか?

宇賀 同じ障害をかかえるグループはあります。障害が違ったそれぞれの子供たちのグループは少ないのではないでしょうか。
朋の家について

 重い障害を持つ人が、日中の活動を行いながら、。地域のなかで、暮らしていただくための接点として、活動を展開しています。


 みんなで集まって朝会を行い、各活動の部屋に別れます。障害に応じて5つのグループに分かれています。写真は朝会の様子です。

そこがグループの一番の目的であり、見学された県外の先進施設のような施設を高知市にこしらえることが目標なのですね。
宇賀 そのとうりです。
パンフレットのなかで「まずは自分達が「動く」「まかなう」。要望はそのあとで」と書かれています。みなさんの気持ちはどうなのでしょうか?
宇賀 そうですね。やはり自分達の子供たちのために、「これをしてほしい」と行政に要望ばかりを出すだけではなくって、自分達で出来る範囲でここは作業場をつくり、日中活動の場所を造り、将来的には親がいなくても、子供たちが生活し生きていけるような、グループホームがをこしらえることを目標にしています。
 県外の施設を見せて頂きました時に、同じような障害を持たれた子供をお母さん方が活動されていました。だからわたし達も自分達の出来るところから、その思いは強くなりました。
 そのあたりはみなさんどうなのでしょうか?
山本 自分達で出来るところは頑張ってやります。また出来ないところは行政などに助けていただいて。やっていかないといけないなとゆくゆくは。作業所が出来れば、障害のある子供がいますので、それに対応できる施設や、グループホームの設置を目指して行きたいなと思っています
松本 なんかしろうとばかりの集団で、何をしていいのかわかりません。わたしなんか足を引っ張るほうですので。やっていけんと思う時もあります。なんか他の人、山本さんや宇賀さんを見て、「わたしも頑張らなくては」と思いました。それが今のわたしの気持ちです。落ち込んだりするときもあるのですが、他の人に助けられています。
活動のなかで、子供さんたちの意識の変化はありましたか?またご家族の変化はどうでしたか?
宇賀 OPEN HEARTのメンバーの子供たちはは養護学校に在学している子供と、卒業している子供がいます。それで卒業しているうちの子供も、みんなに会えるのを楽しみにしています。自分も日中活動がある日は喜んで行きます。目標があると楽しんでいます。生きがいになっています。
周囲の人達の変化はいかがでしたか?支援体制は出来つつあるのでしょうか?さくらライオンズクラブのご支援があったと伺いましたが。
支援体制の輪は出来つつあるのでしょうか?
宇賀 そこはこれからの課題です。わたし達は出発したばかりです。いろんな人に情報を提供をいただいています。「手探り」状態です。
ちょうど結成されて1年ぐらいですね。これから先進施設の横浜市の「朋の家」のように
なるには、30年ぐらいかかりますね。これからの課題ですね。