音楽業界を取り巻く状況について
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今週のゲストは、オカムラレコード専務の岡村寛男さんです。岡村さんはロック音楽に大変詳しく、ご自身も演奏されることがあります。 今日のテーマは「音楽業界を取り巻く状況について」でお話を伺います。最近の音楽業界を取り巻く状況は変化があるようです。音楽は「コンテンツ産業」とも言われ、社会ではなくてはならないものであると思います。 CDなど音楽ソフトの売り上げ動向はどうなっているのでしょうか?洋楽、邦楽などの動向はどうなのでしょう。 |
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そうですね。今はCD。昔はレコード。アナログの。テープが出来まして、MDが出来、CDが出来ました。 ただ最近は携帯電話からもすぐに「着ウタ」で出来ますし。パソコンからもダウンロードできます。いろんな切り口があり多様化していますね。 |
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音楽自身はあまり変わっては行かないでしょう。そういう媒体自体はどんどん変わっていっています。だから最近、CDが売れないねとお昼のテレビでタモリも言っていましたし。やはり売れないですね。
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2〜3年前には5から6種類ぐらいありました。その前は10以上ありました。だんだん半分半分に減って来ています。とうとう去年は1つだけになりました。 だからといって音楽が駄目になったかといいますとそうではありません。それはそれで出てきます。ビジネスの数量でCDが売れるかどうかと言いますと、今は駄目だということですね。それが定説ではないでしょうか。 |
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先ほどの岡村さんのお話では音楽の配信の形態がいろいろ変わってしまった。メディアが多様化したがゆえに、例えばCDなどが新しいメディアに食われたのでしょうか。 | |
しかし、テレビコマーシャルなどでは、車メーカーなどでも、昔の古いロックがかかったりしています。常にバックで流れているのはロック系の音楽が多いと思うのですが・・・。 | |
そうですね。多いでしょうね。ロック世代と言いますのか、ビートルズ世代ですからね。どうしてもそうなります。 またロックというのは、皆さん何を思われてロックと言いますでしょうか? それは「エイトビート」なのですね。1小節に8回打つという。それがロックミュージックなのですね。だからそういう面でとらえますと本当に広い歴史がある音楽ですね。 |
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昨年のレコード大賞はミスター・チルドレン。正直私のような親父は何がヒットしたのかも知れません。ミスター・チルドレンの主要な購買層というのはどういう年代になるのでしょうか? ミリオンセラーはなかったのにどうしてレコード大賞になったのか全然わかりません。 |
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どうでしょうかね。レコード大賞と言うのはCD売り上げだけではないですからね。放送局で流れる回数とか。FM局で流れるとか。テレビ、カラオケなど全部のコンテンツを集め、なおかつレコード会社の力や、選定されている審査に人たちも含めて選ばれます。 どうしてなのかという一つだけ捕らえて、私もコメントはできません。 |
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ただ最近の潮流としましては、南の風と言いますか、沖縄ですね。沖縄のミュージシャンがなぜかヒットします。何故でしょうかね。 | |
あそこは米軍の影響もありますし、沖縄民謡の世界も伝統的にありますね。島唱なんかも沖縄の人ではないけれど。ヒットしていますね。 | |
沖縄竹富島 | |
メロディアが沖縄ですね。それから昔、ロックで言えば沖縄出身の紫であるとか喜屋武マリーとかいましたし。そういうハードな人達がいましたね。 それに沖縄は食べ物で行きますと豚肉を食べます。豚肉は主力文化はアジアらしいですね。日本文化とは異なるようですね。 アジアの文化とアメリカの基地の中での文化が癒合して独特のロック音楽が沖縄では発展したのでしょう。そこから生まれた音は、内地の人間の音とは違うのではないでしょうか。 |
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ベースでは沖縄系のアーチストが出てきているのいですね。そうしますと音楽業界の将来は悲観することはないようですね。 | |
でもこれも難しいところです。やはり憧れるアーチスト(スーパースター)がいないということは、憧れるキッズ(子供達)も少なくなり、先細りになりますね。 | |
スターがいないのはやばいのですね。 |
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野球でもそうではないですか。テニスだってそうですよ。全部そうですね。やはりああいい人になりたい。なれば、お金も名声も手に入るし。そうした思いや憧れが、才能を開花させるものなのですね。 | |
商業ベースではラジオ局ではかからないロックをご紹介ください。 | |
プログレッシブから紹介します。イギリスのバンドで、エマーソン・レイク&パーマーと言います。曲は「ナイフエッジ」1970年ですね。 KNIFE-EDGE/EMERSON,LAKE&PALMER |
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