宇宙メダカと子ども達の教育

 今週のゲストは、宇宙メダカ保存会代表であり、前田興産代表の前田正雄さんです。今日のテーマは「宇宙メダカと子ども達の教育」でお話を伺います。
 向井千秋さんが宇宙船スペースシャトルで実験されていたメダカの観察。船内で産卵されたメダカは宇宙メダカと言われています。普通より生命力が強く、長生きするようです。
前田さんは宇宙メダカ保存会代表として、各地の小学校などに宇宙メダカを寄贈されてこられました。現在何校に寄贈されたのでしょうか?

 はい。一応県外は数が多く数えきれないぐらいになっています。高知県内に限って申し上げます。寄贈した学校は11校です。
宇宙メダカ寄贈を伝える新聞各紙
宇宙メダカ保存会代表の前田正雄さんの名刺です。
 
 寄贈された小学校の子ども達は宇宙メダカの世話を良くしているのでしょうか?
高知県内の小学校ですが、どこどこで宇宙メダカは育てられていますか?

 ごく最近では室戸小学校。佐喜浜小学校。その前は安芸第1小学校。香我美町立の3つの小学校。それと高知市立三里小学校。十津小学校。第4小学校。江ノ口小学校。それと新堀小学校です。
 子供たちはちゃんと世話をされているのでしょうか?
 子供たちは活き活きとしてメダカを世話しています。メダカにすごく興味をもっているようです。そして私達のメダカ保存会の研究部長で高橋次郎さんがいます。高橋さんは水族、水利生態学の修士ですので、専門的な話も彼がします。面白おかしくメダカの話をしますので、子供たちは大変興味をもっているようです。
はりまや橋商店街近くの校区の新堀小学校でも、宇宙メダカは育てられるように聞きました。具体的にはいつから始まるのでしょうか?
 新堀小には2002年に一度、桜ライオンズクラブを通じて寄贈しています。贈呈式もしました。現在おられないということでしたので、7月に贈呈式をやらないかという話しをこちらから持って行きました。
 県内でも郡部だけでなく、高知市内の小学校に寄贈されていおられますので、宇宙メダカに触れられている子供たちは沢山いるのですね。
 特に三里小と十津小は特別なビオトープ池まで持っています。環境教育には大変熱心な小学校です。
ビオトープメダカ池が誕生しています。高知市の三里(みさと)と十津(とうず)地区は特に熱心です。
 
 宇宙メダカに接触している子ども達に変化は見られますか?科学に関心が高まったのでしょうか?最近は子ども達の理科離れが心配されていますが・・。
 現実の話しとしまして子供たちからお礼状を沢山いただきます。「宇宙飛行士になりたい」とか、「わたしもメダカをもっと大切にします。将来は生物の研究者になります。」そういうお手紙をたただきますので、関心はもっていただいてると思います。
 小学校5年生の段階ですので、わからないですが・・
 学校の先生方や教育委員会の反応はいかがでしょうか?「総合学習」の時間などで取り上げられているのでしょうか?
 メダカは環境省のレッド・データブックに登場しています。小学校5年生の教科書に出ています。それと高知県の場合は室戸市が力をいれていただいています。それはなぜかと言いますと、海洋深層水の効能です。海洋深層水を使用して生理食塩水濃度で、メダカを育てますと、5センチないし6センチ級にメダカが育ちます。
 ほぼそのあたりは実証されています。室戸市に赤穂化成という会社があります。そこに実験用に2匹差し上げました。
室戸海洋深層水で育っている宇宙メダカ。前田さんによりますと、寿命も長く、体長も大きくなるようです。
 海洋深層水ですが塩水は抜いたのでしょうか?メダカは淡水魚ではないのでしょうか?
 メダカはカマスの種類に属します。ですから大丈夫です。
 宇宙メダカは全国各地の小学校などで育てられているのでしょうか?どこの地域が一番熱心だったのでしょうか?またどのような「成果」が出てきているのでしょうか?
 
 東京が凄く興味をもっているところです。東京は私達は担当していません。東京大学が担当しています。六本木ヒルズの毛利池が象徴ですね。
 四国のなかでは、十津小学校ですね。県立池公園のなかにある三鷹池が象徴的なメダカ池です。関西地区では新大阪駅中央待合室で宇宙メダカに会うことができます。立派な水槽で泳いでいます。
 九州は大分、福岡で泳いでいます。九州は地メダカを保護運動をされている大分交通の関連会社があります。その久住高原(くじゅうこうげん)のメダカと一緒に宇宙メダカがシンボルになっています。
東大井尻助教授と前田正雄さん。
展示されている宇宙メダカ