こども劇場の未来について
 今週のゲストは、高知市こども劇場運営委員長の北村絵理さんです。今日のテーマは「こども劇場の未来について」でお話を伺います。
 全国的にこども達が減少し、社会の急激な変化、情報化の進展があります。情報化社会のなかで、こども劇場はどうあるべきなのでしょうか?
 リアルな劇や音楽会の必要性や価値は下がりません。しかし社会は情報化してきてい  ます。なにか取り入れたり、例会のメニューにするような計画はあるのでしょうか?
 そうですね。見ることの中では今のところ具体的にはありません。その他の活動の中で、メディア・リテラシーということを取り上げています。
 こどもと大人ともですけれども、各種メディアとの関わり方を考えて行きたいと思っています。以前アンケート調査をしたりしました。メディア・リテラシーということを一緒に考えたいなと思っています。
高知市以外のこども劇場は運営が大変であると聞きました。また最近出来たイオンの シネコンなどの影響はありますか?

 その影響だけというのはわかりません。子供たちがクラブ活動とか、スポーツ少年団とか、学習塾ところの影響があるかもしれません。

こども劇場がとても楽しいことをして、役にたっていれば、人は集まると思います。

北村絵理さん
 全国各地のこども劇場の現状はいかがですか?他のこども劇場などで、何か注目されるようなことはありますか?

 そうですね。体験活動がとても大事なことと思われていますね。「見る」ことをやめるこども劇場がやめるところも出てきています。高知の場合は、こども達が「見る機会」がまだまだ少ないと思いますので、高知市こども劇場の場合は、ずっと続けて、生の舞台や音楽をこどもたちと一緒に楽しむことをしていきたいと思っています。
行政との連携や、企業の支援はどうなのでしょうか?NPOになればされやすいと
思われます。また各種委託事業なども出来るのではないでしょうか?運営委員会などで、お話もされているのでしょうか?
 下請けになってはいけないと思いますね。また行政関係も最近は財政が厳しいので、難しい部分はあると思います。「文化浴」と言うのでしょうか、こども達だけでなく。文化のためにはかなりお金をかけていると思うのですが・・・。
 行政や企業の支援を受けるにしろ、自分達がしっかりしたことをしていませんといけまえん。まず活動をしっかりさせます。今も連携と言うか、委託ではないけれども共同ですることもあります。委託事業等は、世の中の流れとして多くなるでしょうが、高知市こども劇場も出来ることがあれば、取り組んでいきたいと思っています。
 北村さんのほうで、「こういうことをしたい」という構想がありましたら、おかまい ない範囲でご披露下さい。

 こどもが解放されないのは、大人が解放されていないと言われています。お母さんのための講座を継続的に、子育てを一緒に考える講座をずっと続けていったらいいなと思います。


 高知市こども劇場は、生の舞台や音楽を見ることを通じて続けて行きたいと思っています。それはなぜかといいますと、こども達は劇などを見ると、主人公や登場人物に身を添わします。目の前の人生だけではなく、代わりにやってくれる人物によっていろんなことを体験します。いろんな生き方があるんだということを擬似体験として得ること出。豊かになっていきます。そういう体験を一杯していってもらいたいと思います。 

それが自分の物語を豊かにしていく。自由に生きていくことを。だから人生に希望がわくような劇を選んでいきたいのです。こども達に自分で考えて、行動していく人間になって頂きたいのですね。

お母さんのための幼児教室も盛んです。
 
 なるほど大人を「解放する」。お母さん方を解放することですか。確かに大人のほうも追い込まれていますね。癒しと言うのでしょうか、「文化浴」でしょうか。必要なのですね。

 見ることだけでなく、どういう形か具体的ではありまえんが、専門家の人にアドバイスをいただきながら、そのことについても考えて行きたいと思っています。
 時代が難しい時代になりまして、大人も子供も追い込まれてしまう時代と思います。とは言いましても、こども劇場の存在価値は、これから大きくなると思います。そのあたりは北村さんはどのように考えるのでしょうか?
 みんなの選択肢がいろいろあったらいいと思います。行政だけでも足りない。民間の私たちが出来ること、いろんな方が、いろんなところで、手助けをしたいと思ってやっていっています。
 そのなかのひとつとして、(こども劇場を)選んでもらったらいいと思います。大人とこどもが一緒に笑いあって楽しい時間を過ごすと言うことは、そのときは気がつかないと思いますが、こどもが大きくなるときに、こどもにとっても、親にとっても暖かい思い出に残って、それがふとしたときに力として、思い出されるように気がします。
青空の下でのこども劇場の活動も活発です。
自主活動も盛んです。
 
 時代が変わっても、親子のふれあいや、他の親御さんとのふれあいはなくならないと言う事ですね。

 そうですね、なくすといけないですね。
 形は変わってもこども劇場はずっといろんな形で提案をされていかれるのですね。

 そうです。それが基本であると思いますので。
*写真は高知市こども劇場の許可を受け、案内パンフ、ホームページより転載させていただきました。
12月番組に戻ります