フクちゃん工房について
 
今週のゲストは、(有)カリノ美工でアートディレクターをされている狩野智子さんです。今日のテーマは「フクちゃん工房について」です。高知出身の漫画界の大御所故横山隆一氏のキャラクターを多様な製品化し、高知発で展開されています。狩野智子さんは、フクちゃん工房でもディレクターをされています。
まずフクちゃん工房についてです。どのような組織なのでしょうか?
横山隆一さんのキャラクターグッズの制作・販売会社なのでしょうか。
横山隆一先生の高知でのお仕事を、15〜6年前からさせていただきました。たとえば、夜須町旧手結海水浴場堤防のフクちゃんの壁画などです。ごみ集めのプラカードであるとか、高知市の文化施設である「かるぽーと」のなかの横山隆一先生がデザインされた魚々タワーの作成をさせていただきました。横山隆一先生とは親しいお付き合いをさせていただきました。隆一先生がご逝去された後、横山家のほうからお話があって、版権管理のお手伝いをさせていただくようになりました。グッズの開発などをしていただきたいとのご要望もありました。14年の7月にフクちゃん工房という組織をこしらえました。
フクちゃんに関係したキャラクター製品にはどんなものがあるのでしょうか?
以前新聞にもとりあげられました。間伐材を利用いたしましたフクちゃんの筆箱、下駄、フクちゃんの顔を形付けました鳴子などがあります。昔ながらの木綿の手拭、お菓子類ではフクちゃんの「金太郎飴」があります。Tシャツも販売しています。
フクちゃんグッズの数々です
フクちゃん工房の販売先、今後の販路戦略はどうなっているのでしょうか?
かるぽーとなどで販売されているのでしょうか?かるぽーとなどでも販売されているように伺っていましたけれども。
かるぽーとのミュージアムショップでも販売しています。土佐くろしお鉄道の「ごめん・奈半利線」の奈半利駅、夜須町のホテル海辺の果樹園などで販売しています。フクちゃんの金太郎飴は、鎌倉市の小町通りの、枝村商店でも販売しています。
今後は全国展開されていかれるのでしょうか?
今の時点では積極的に全国展開していきたいとは思っておりますが、今のところは横山隆一先生を取り巻かれた方々が全国にいらっいしゃいます。そうした方々とのお付き合いなどを通じて、商品を知っていただきまして、広まっていけばいいいのではと考えています。
そのためには、リピーターがついてくれるような良い製品でなければいけないと思っています。価格的に他の商品と比べやや割高になっています。良い商品を作っていくことを心がけています。
横山隆一氏の作品である「フクちゃん」は、1936年に誕生、変遷を経まして、1970年に5534回の連載で終結しています。アニメのフクちゃんは1982年から1984年まで放映されていました。アニメにしても20年前に終了しています。子供たちへの影響力はあるのでしょうか?
横山先生の作品が始まってから、日本中の漫画家に多大な影響を与えました。有名なお話では手塚治虫さんはじめ数名の漫画家が、よくフクちゃんを描いていたそうですが、上手に描けなかったというエピソードも残っています。私たちから見ますと、フクちゃんというキャラクターは、アトムやアンパンマン同様に、見てどの世代の人達からみても可愛いと感じられると思います。若い人達や子供たちに、目に触れる機会が少ないので、知られていないのではないでしょうか。見ていただきますとわかりますが、「飽きのこない」可愛さがあります。普遍性があると思いますし、展開次第では子供たちに影響力を与えることができるのえはないかと考えています。
スタジオには下駄、手拭、筆箱、鳴子、金太郎飴を狩野さんに持参いただきました。
作品点数はど将来増やしていくのでしょうか?
できる範囲で増やしていきたいと考えています
下駄はヤナセ杉が2200円。桐が2500円。筆箱は、杉が2200円。ヒノキが2100円。金太郎飴が300円。手拭が750円ということですね。。子供が購入するには若干高いかなと思いますが・・・・。
ターゲットとしている年齢層は何歳ぐらいですか?シルバー層なのでしょうか?
子供が自分のおこずかいで購入できる価格ではありません。お父さんやお母さん、フクちゃんを愛されている人達を想定しています。どちらかと言いますと年齢の高い人達ですね。
年齢層が高くて、おじいちゃん、おばあちゃんが、孫にプレゼントするのを狙っているのでしょうか?
狙っているというところまではいってはいませんね。先日も3人のお子さんに筆箱をプレゼントされるということで、お買い上げになられた方もいましたので。