教育から見た高知の課題
今週は土佐女子短期大学講師の伊藤一統様にゲストに来ていただいています。今日のテーマは「教育から見た高知の課題」です。
最近大学の統合と再編が実施されています。高知大学と高知医科大学が統合します。高知大学教育学部は廃止されます。
国立大学は独立法人になります。私立大学も再編されるでしょう。少子化がますます進行するなかで、大学再編の意味合いはどのあたりにあるのでしょうか?
下の子供が高校生ですので、大学進学には親として興味があります。センター試験も「5教科7科目」となり、ゆとり教育が進 められる反面受験科目が増加しました。これはどう考えれば良い のでしょうか?
少子化という現実を前に、全国で600以上の大学、加えて500強の短期大学がある中で、再編が進むことはやむをえないでしょう。
下の子供が高校生ですので、大学進学には親として興味があります。センター試験も「5教科7科目」となり、ゆとり教育が進められる反面受験科目が増加しました。これはどう考えれば良いのでしょうか?
確かに矛盾してるように見えないことはありませんね。
総合学習ということをよく聞くようになりましたが、うまくいってるのか、ノウハウはあるのでしょうか?
まあ、少し時間を置いてみないとわかりませんが…。ノウハウは作り上げつつあって、どこも試行錯誤状態でしょう。個人的にはいつまでも試行錯誤的で、それがこれのいいところでもあるでしょう。ただ、それは現場の先生方に大きな負担をかけるものでもあるでしょう。
今までのマニュアルどおりのものとは違って大変そうですね。
今までの教科の中でも総合的な学習を進めていくことは可能だったと思いますが、それをあえて教科として独立させねばならなかったことは、そうした部分がかけていたということでしょうか。
高知県すべての大学、国立,公立、私立も含めすべて統合して「総合大学」になれば良いとは思いますが。実現は可能なのでしょ か?
現実的には難しいかもしれませんが、ひとつの選択肢としてありかと思います。ひとつのユニバーシティの各カレッジとして現在の機関がなればいいわけですので。そうすれば各大学の特徴を活かして機能が充実できますし。
大学間の単位の移動などの協力はされているのでしょうか?
単位互換協定をむすんで、単位互換をやっている例は高知県内でもすでにあります。ただ、他大学の講義を受講しようとすると物理的な移動を伴い困難な場合もあります。それを助けるのに情報化を活用して、たとえば高知大学の授業が女子大で受けられるということになるといいですね。
進学率の向上に伴って、学生の目標が欠落してきたということに対する対策はどんなものが考えられるでしょうか?
なかなか私も思いつきませんが、高知ではベンチャーなどに力を入れられていますね。そうしたことも含め、なにか特色ある取り組みが若者の間にもほしいですね。
情報化の道具をつかって、起業とか交流とかいうことができると可能性が出てくるかもしれませんね。
情報機器というのは必修のツールだと思います。ただ加えて、そうしたツールも活かし、なにより地域と密着した、地域の特色を活かした取り組みが必要だと思います。無理をして中央と同じことをしようという志向を持たないことでしょうね。