はりまや橋サロンはインフォメーション・センターである
今週のゲストは、はりまや橋商店街振興組合事務局長の福島哲明さんと、焼き菓子店「まみゆと」の谷ひろこさん毎週金曜日に「はりまや橋七輪サロン」などを主体的に運営されている西岡燃料店社長の西岡謙一さんです。今日のテーマは「はりまや橋サロンはインフォメーション・センターである」です。
毎週金曜日のはりまや橋サロンは、ますます注目されてきています。光フレッツのフレッツスポットにも指定されるでしょう。サロンの様子がweblogで、
すべてインターネットで中継されます。大変なことになります。
西岡
なかなかインターネットが簡単に見えると言いましてもどういう風に活用するとか、「道具」にはまらずに人間らしく使いこなすことはこれから始まるのですね。よく「IT化」とか「情報化」と言って心を失うことが多いですね。それを土佐の高知のはりまや橋商店街が人間性をより豊かにするためにインターネットを使う。そういうことになったら良いと思いますね。
はりまや橋サロンに集う人達のためにいくつかプロジェクトが形成されつつあるように伺いました。まちおこしとか、会社おこしとか、商品開発、インターンシップなどもいくつか事例が出来つつあるように聞いています。そのなかで、備長炭入りの粉入りクッキーなども開発されるように伺っています。谷さんのほうでも構想があるのではないでしょうか?
谷
西岡さんから備長炭の粉を頂きました。それをクッキーに混ぜ込んで、備長炭のような形をしたものにしたお菓子をこしらえてみたいと考えました。
備長炭は15センチくらいの棒のようなものですね。いわばステック状にして、クッキーに、焼き菓子にされるのでしょうか?
谷
そうですね。はりまや橋商店街のお土産になれば楽しいですよね。
高知県内の道路沿いの「道の駅」は殆どインフォメーションセンターの機能は果たしてはいません。昨日の話のように「七輪さげて海ご飯」「山ご飯」ということになると高知県下の情報が、はりまや橋サロンに集まりますね。かつての中種がそうであったように、高知県各地の情報が集まってきます。はりまや橋サロンにインフォメーションセンターを設置すれば、県外客には大変便利な存在になると思われます。
福島
各観光地の情報と、はりまや橋商店街がリンクして、情報を一箇所に集めてひとつのものにする。そうしたやりかたで、いまのweblogのやりかたもリンクして情報を伝達できればと思いますね。
谷さんのほうで、手書きの瓦版スタイルの情報誌をこしらえていましたけれども。非常に見やすく、わかりやいと思いました。地域の情報の発信の道具として瓦版スタイルの情報誌を出し続けることも構想としてありますか?
谷
やはりこっちのことも知っていただきたいし、他の方の情報も別のところへお知らせする。そういう手段で活用できれば一番良いなと思いました。
やはりそういう意味においては、西岡さんも支えられた1人でしょうが、「思いのほか」という面もありますか?
西岡
そうですね。いつもそういうことはやってきましたが、何10年も試行錯誤をしてきました。それが福島事務局長さんのお陰でここまで来たという感じです。まだまだどうなるかわからんですけど、最近なにか物凄く展開が早いですね。いろんな人や人材が集まって来て上手く行っているのではないでしょうかね。
スタジオでの収録の様子。話題は尽きませんでした。
はりまや橋商店街は大変わかりやすい場所でありますね。他の商店街も利益を得ます。高知県全体の観光のアンテナ・ショップになります。はりまや橋サロンでのリアルな場。weblogを利用したインターネットを介在した繋がりとか。フレッツ・スポットからの情報発信。大変な情報集積になりますね。商店街としての今後の作戦はどうなっているのでしょうか?
福島
動きとしましては、観光客の利便性を高める方法や、もっと消費者に定着していただく方法などをコンサルの先生に提案いただいています。先生が来るのが月に二回ぐらいですから、3店舗づづくらい見ていただいています。そうした診断や提案の効果も現れてくるのではないかと思います。
それぞれ立場の違うお客さんに利便性が図れる方策を次々と打ち出さなければならない状況であると考えています。他の商店街も別の方策を試みているでしょう。やることに結果が出てこうやれば良いということがわかると思います。
ローコストでわかりやすいベンチャー(起業)ですね。。
起業はなにもIT関連だけではありません。ローコストでわかりやすい起業もありえま す。はりまや橋サロンなどはその可能性が大きいと思われますか?
西岡
そうですね。ああいう場(はりまや橋サロン)で一般の方がどういう感覚を持っているか、直感を持っているかを見ていましたら、必ずしもハイテクでないと企業は起せないとは限らないと思います。今全国で炭屋が増えています。みんなびっくりします。思いもよらないようなところを見つけたら、市場は小さくても、お金をかけずに商売が起せます。はりまや橋サロンでそれを見つけることですね。とりあえずの経済的な自立が出来て次のステップが出来るというものです。
人がそれだけはりまや橋サロンに集まってきますが、谷さんの言われた備長炭入りクッキーも本格的に開発しなければならなくなりますね。
谷
そうですね。頑張りたいと思います。
やはり成功事例を、コミュニティビジネスのレベルでもこしらえていくことが大事なのですね。
福島
コミュニティビジネスそうです。商店街の店主は「役者の1人にならなければならない」のです。お客さんが1人通ったらどういう役をすれば良いか。それぞれのお店によって担当が違うようにします。情報処理で言えば、分散型で、独立型で、パーソナ的で一体となってそのお客さんをどういう風に迎えるか。ぬかりのないようにしていきたいと思います。
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