町政と県政の違いとは?
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今週のゲストは、高知県議会議員の上田(あげた)周五さんです。 上田さんは伊野町職員、助役と町政に長らく関わられ、2004年11月に高知県議会議員に当選されました。今日のテーマは「町政と県政の違いとは?」についてお話を伺います。 上田さんは、伊野町でも企画部門の仕事をされてきました。町政を担われてきた立場と、県会議員として県庁の仕事振りを観察されてこられてどう思われましたか? |
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県政は市町村と比較しまして、直接的な住民サービスが少ない分、どうしても住民の声が、届きにくいといった面があると思います。
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ご出身の伊野町は、吾北村、本川村と合併し、いの町として順調な スタートをしたように思われます。合併の効果はどのように現れるの でしょうか? | |
それぞれに住民の思いや歴史や文化産業などに相違はあると思います。これまで単独では出来なかったことでも、力をあわせれば、いろんなことが具現化するのではないかと思われます。 そういった中で、町民同士の信頼と協調の下で、それぞれの地域と将来の環境が良くなるように願っているところです。 |
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旧伊野町、吾北村、本川村の合併調印式の様子。高知県下で一番早く順調に合併しました。 |
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上田さんは、県議会の質問にも「県の地域支援企画委員の役割が県民にわかりずらい。」とご指摘されていました。その後、事態は好転したのでしょうか? | |
わたしは昨年12月の県議会の定例会にて質問をさせていただきました。県は本年度(平成17年度)から、地域支援企画委員を団長を含みまして10人増員し、60名体制としています。 地域支援企画委員は、県の職員が地域に在住し、様々な地域づくりの活動のお手伝いや、行政との橋渡しを行っております。 その役割はあくまで「下支え」や「黒子」としての活動のようでごさいます。そのために「活動状況がわかりづらい」と言う声がございます。 一方、成果が出ている。企画員が機能しているブロック(地域)もありますので、そうしたブロックとの情報交換をしながら、県民や議会が評価できる成果を出すことが今後求められると思っています。 |
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現在いの町では、国の直轄工事が施工され、宇治川導水路と高知西バイパス建設によって
いの町は大きく変貌すると思われます。 どのように変貌していくのでしょうか? |
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新宇治川放水路事業につきましては、今のところ、完成が平成19年の3月となっています。この事業はいの町のみならず高知県の重要な事業ということで、早期の完成が願っているところです。 また高知西バイパスですが、現在仁淀川の橋梁の下部工事が完了しました。平成22年頃に一部完成の予定のようですが、この事業もいの町以西の市町村にとっては久しく待望の事業です。私も県民の1人としましてこの2つの事業が多くの関係者の理解とともに早期の完成することを願っているところです。 |
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高知西バイパスの工事の様子。仁淀川をまたぐ橋梁の土台は完成しています。
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いの町は国道33号線が通っています。高知市と松山市を結ぶ重要な国道です。大雨が降るといつもいの町の枝川地区が水没し、国道も通行不能な状態にもなる場合があります。その解消として宇治川の改修、放水路の工事、高知西バイパスの建設(交通渋滞の解消も含め)がされていることはよく理解できました。 33号線の国道沿いの民家も取り壊して、立ち退きをしています。それはどうしてなのでしょうか? |
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浸水している枝川地区
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天神ヶ谷川も氾濫します。
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今お話にありましたのは、現在高知県が施工しております天神ヶ谷川河川助成事業です。この事業は浸水被害と浸水災害の解消を目的にしています。 現在の河川の幅が7メートルを25メートルに拡幅する事業です。完成(平成19年3月の予定)します。この事業は多くの住民の皆様に用地を提供いただきまして、工事が進行しています。 |
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天神ヶ谷川河川工事のため国道沿いに民家が立ち退きをしています。
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いろんな関係工事がいの町にて進展しています。それは高知市からいの町を経由し、愛媛県に行く道路の関係市町村の人たちに取りましても大変重要な工事であるということですね。 | |
そうですね。そのとうりであると思います。ですのでこの区画の工事も皆様方のご協力で早期に完成することを願っています。 | |
新宇治川放水路工事の概要 | |
http://www.skr.mlit.go.jp/kochi/kasen/niyodo_4.html(宇治川) |
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http://www.skr.mlit.go.jp/kochi/(国土交通省高知河川国道事務所) | |