ユニバーサル・デザインについての紹介


今回は「けんちゃんの吠えるウォッイング」のホームページを武川様が見られ、直接メールをいただきました。
 
 空間づくりや商品のデザインなどに関し、誰もが利用しやすいデザインをはじめから取り入れておこうとするのが、ユニバーサルデザイン(UD,共用品)の考え方である。
 細かい字が読めなくなった人のために触っただけで識別できるよう工夫された容器や文房具類、障害者や高齢者などが持ち歩くとエレベーター前で音声ガイドを開始させたりドアの開閉速度を変更させたりできる「知的データキャリア」など広い分野で普及するようになった。
 UD部門を置いて本格的に取り組む企業も出てきたし、経済産業省も国際標準化機構(ISO)の場で、日本主導でUDの国際標準が実現するように働きかけを強めている。
 (IMIDAS2003 779ページ )

 
高知県政策総合研究所もユニバーサルデザイン推進のためのシンポジウムをたびたび開催しています。
 http://www.kprc.org/action/u-design/index.html

 
UDシールは手軽で実用的

 
各地で様々な取り込みがされています。武川様の「UDシールを貼る」仕組みは、既存の製品が、「ユニバーサルデザイン製品」に手軽に、低コストで「変換」できるものであると思いました。実例を紹介させていただきます。
 
*UD(ユニバーサルデザイン)シール*
身の回りには、同じような容器や入れ物がたくさんあり、障害者や老人にとって、中身を識別することは大変困難です。そこで、
中身の頭文字のUDシール(ローマ字、カタカナ、数字等)を貼ることで、容器の中身を簡単に識別できるようにしました。
差別のない、平等で平和な社会に少しでも貢献できるよう考案したものです。

 *印刷の文字*

病気及び事故そして老齢によるロービジョンの方々、また、日本語を読めない外国人、および幼児にも大変便利です。
そして、色をつけることもできますので、色で識別もできます。
たとえば、 S=シャンプー(赤),R=リンス(青)、B=ボデイソープ(緑)です。

 *文字をなぞった突起*

視覚障害者34万人のうち、点字を読めない約30万人の方々が識別できるため。そして、当然、点字を読める方にも読めるため。
そして、文字の上下が分かる突点も施しています。また、例えば同群類の中のメーンのシャンプーのSは、他のものとすぐに区別がつくように突起の点を変えてあります。これなら、どんな人でも、どんな状況でも触れば一瞬で分かります。

 *突起の点*

これは特殊な塗料で、30分間光を当てると長時間の蓄光が得られます。暗いところで見ていただくと、鮮やかに光っているのがよく分かります。これは色の区別のつかない色弱者の方々のためです。また、暗いところでは文字の識別ができませんから、すべての方にとっても大変便利です。

 *UDシール活用いろいろ*

洗面用品、洗剤、化粧品、調味料、飲料、カードホルダー、電気製品、電話、キーボード、薬、エレベーター,自販機、ロッカーとキー、メニュー、ハンコ、かさ、非常携帯用品、等々あらゆるものに利用できます。
また、シールですから非常に安価です。

344-0021  埼玉県春日部市大場1512-5
        武 川 忠 晴
      TEL 048-736-8703
 Eメール takekawa@xg7.so-net.ne.j

また武川様のご報告によりますと。栃木県の鬼怒川温泉郷でUDシールが採用になりました。

用途によってシールで区別できます。
各種カード類の識別が出来ます
シャンプー(赤)の実例です
コインロッカーの鍵にも貼ります
調味料の実例です
飲料水の容器などにも貼ります。
洗面用品の例です

自動販売機にも貼り付けた例です
電話に貼り付けた例です。

弁当用の各種調味料の数々です。
化粧品に貼り付けた例です
炊飯ジャーに貼り付けた例です


風邪薬、胃薬に貼り付けた例です。
牛乳パックなどに貼り付けた例
CDに貼り付けた例。歌手名。曲名も ソースとしょうゆの容器にも貼り付けています。
シールの例です。

S(赤)= シャンプー R(青)=リンス B(緑)=ボディーソープです。


色で識別でき、突起があり点字が読める人にも判別できます。また特殊な塗料を使用していますので、暗いところでも鮮やかに光ります。


武川様によりますと現在は1枚10円程度のコストとか。台紙(16枚)ですと160円です。量産効果が上がれば、コストダウンは可能です。

武川忠晴様より、最近お便りがありました。


大変ご無沙汰しております。(UDシールの武川です)

その後、おかげさまで、HPをみた国交省の

地域開発研究所からは代理投稿の形でHPに載せていただきました。

研究所の見解では”知的障害者”にも有効だ!とのことでした。

また、秋田県のNPOからはHPを作りたいと

言って来まして、今回作りました。

あきたバリアフリーネットワークです。

http://www.akita-bf-town.net/009stuff/03.10/009.03.10.html

これからもよろしくお願いいたします。

2003年11月3日

                      武川忠晴