掛川市の実験に注目しよう  

今日のテーマは「掛川市の実験に注目しよう」です。今週は都市問題に詳しい福井照 衆議院議員にスタジオに来ていただいています静岡県掛川市。人口は8万人。古くは東海道の宿場と城下町で栄え、現在は東名高速、新幹線、国道1号など東西交通の大動脈が通る都市です。緑茶の生産は日本一。工業も盛んで工業出荷額は9183億円あります。かつての高知城主山内一豊は、着任前は掛川城主でした。掛川市のTMOが注目されています。どういうことなのでしょうか?

1)福井てる氏が建設省時代に、掛川市助役に着任していました。掛川市の市政には詳しいと伺いました。現在掛川市にTMOが発足し、福井氏のスタッフが着任しているそうです。

2)TMOの自由闊達さと、都市開発の権限も入手して思い切った都市改造を実験中と伺っています。「掛川で成功事例をこしらえたら、高知へ導入する」と言われました。産業構造も都市規模も異なっていますが、経験を役立てる工夫が必要です。

* TMO(中心市街地活性法に基づき、衰退する中心市街地の商業活動を活性化する   ため、総合的に企画、調整して実現を図る機関)。本来の姿と日本ではかけ離れているようです。TMOは商業者の「救済機関」」ではありません。

* 本来は土地の有効活用、土地の資産価値を高めるための機関です。それが商業救済組織のようになり、おかしくなりました。掛川市では都市計画などにも関与する権限と同時に、民間的な行動力を持ったTMOの活動をしています。

* 大動脈が貫通している工業都市と、高知市は性格が違います。400年前山内氏も掛川から高知へやってきて、見事な城下町をこしらえました。実験した事例は必ず活用できると思いますので。注目です。  

 

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2002年3月1日