国体後の施設活用とスポーツ振興策は?

 今日のテーマは「国体後の施設活用とスポーツ振興策は?」です。

2002年のよさこい高知国体におきましては、高知市では夏季大会では、水泳、シンクロなど

4競技、秋季大会では、ハンドボール、野球など9競技、合計13競技が行なわれます。

 「りょうまスタジアム」の新設、「くろしおアリーナ」の新設もされました。スポーツ施設の活用につきましては市民の利用とともに、プロスポーツ選手の利用も望ましいことです。現在はプロ野球ダイエーが高知市民と東部球場をキャンプに使用しています。

 多額の経費でこしらえた国体用の施設。国体終了後の維持管理と、活用法はどうなっているのでしょうか?

 高知市教育委員会スポーツ振興課片岡正臣課長に、取材をしました。

1)体育施設の維持管理については、市の管理から、(財)高知市スポーツ振興事業団に委託し

  ています。その狙いは「人件費の圧縮」と「運営費の圧縮」です。今年の4月からその体制は

  スタートしました。高知市総合運動場と、東部総合運動場の施設管理を委託しています。

2)プロスポーツについては、現在ダイエー球団だけです。ただ全国的に誘致競争が激しいので、

  うかうかしておれない。観光振興の部署や観光連盟との共同して、「ホークス応援ツアー」に

  参加もしています。プロ野球の2軍選手の交流であった「黒潮リーグ」の廃止は残念。しかし

  プロ野球連盟の決定事項であるから、どうしようもないところでしょう。

3)市営球場の収容人数は約1万人です。プロ野球の公式戦開催は困難です。

  (ちなみに松山市の坊ちゃんスタジアムは、三万人収容。今年はオールスター戦

   開催予定です。) 四国シリーズの構想はありますが、具体化はしていません。

* 国体後の施設の活用は具体的には関西地区大学の運動部を招待し、「高知合宿」を

  提案しています。県観光連盟のなかに「スポーツ文化交流事務局」があり、施設、

  宿泊、運送の情報を各地スポーツ関係者に発信、広報しています。

* 市民の健康増進のためには、「小学校校区に1つ」のスポーツトレーニング施設が

  あるのが望ましいでしょう。芝生の運動場と温水プールも必要です。

   長寿社会であるならばそうなのです。しかし施設の「絶対量」も足りませんし、何より「指導者」

  が足りません。

* たとえばエアロビックスの指導者にしましても、高知県に約40人位です。

  身分保証がないため、若い指導者が育っていないこともあります。

* スポーツ振興事業団の動向も今後注目されます。

 

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2002年3月1日