3月12日(月)ありきたりの地方都市は滅びる

 昨年3月に、四国の県庁所在地の都市は高速道路で結ばれました。3本の本四連絡橋と「Xハイウエー」と呼ばれる高速道路効果が大いに観光面で期待されました。しかし結果は、高知県への観光者数はかろうじて500万人を超えたというものでありました。

 まもなく大阪市に巨大なテーマパークであります「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」が開業します。今日のテーマは「ありきたりの地方都市は滅びる。」というテーマなのですが。

  • 言葉の通りで、「高速道路や新幹線で中央と直結した地方都市は衰退する。」のが現実なのです。長野市が良い例です。公共事業での巨額の借金と地域経済の衰退が、長野オリンピックが残した「産物」でありました。
  • 便利になれば、出張に来ても宿泊しなくなります。また営業拠点も配送拠点も撤収します。また土地の値段も下げる傾向にあります。20年前栃木の宇都宮市に営業所兼住宅で購入した土地が、高速道路完成で東京から営業活動が可能になったので、処分しようとしたところ大幅に購入時より下げないと売却できなかったそうです。高知でもそうした現象が出てきています。
  • 具体的には大企業やその販社の統合が推進されています。四国そのものから拠点を引き上げる企業が目立ちます。リストラによる離職者が増えています。取引業者にも深刻な影響が出てきています。
  • 商店街にも地方都市は特色がありません。補助金でプラスチックの屋根のアーケード街をこしらえ特色がなくなりました。中央省庁の「指導」にしたがいまちづくり、都市づくりを行えば、おこなうほど特色のない地方都市が出来上がります。

※高知市も特色のない地方都市になりつつあります。郊外型の量販店。特色のない中心街商店街。中心街は過疎化、周辺部は過密。全国どこにもあるありふれた地方都市になりつつあります。

※その点、松山市の最近の都市づくりには注目している。「坂の上の雲のまちづくり」を掲げ、中村市長を先頭に意欲的な取り組みをしています。高知市とは大違いです。

※「プロ野球キャンプ」「橋本知事」「高知城」などの全国ブランドの活用が高知市は今一つである。

※ユニバーサルスタジオの観光客を呼び込むシステムはあるのか。答えは特色のある都市づくりを行うこと以外はありえない。

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2002年3月1日