海癒の狙いとは何か?
 
 今週のゲストは土佐清水市大岐の浜地域で、懐かしさを感じ、自然と共生できる村創りを計画されている岡田充弘さんです。
 今日のテーマは「海癒の狙いとは何か?」でお話を伺います。土佐清水市大岐地区には、以前からサニーグリーンという会員制のリゾートマンションがありました。18年前に私も宿泊したことがあります。

 以前は鉄道会社の会員制の滞在型分譲マンションのように思いました。現在はどのような形態になっているのでしょうか?

今でも基本的にはリゾートマンションです。お泊りになられたのは、3階部分が紀州鉄道さんが所有されています。今でも形態は同じです。


 ホテルの目の前に大岐の浜がありますね。
 大岐の浜は自然環境が美しく、1986年ごろ当時の高知県知事が西武鉄道が大規模 開発を打診していました。結局頓挫しました。結果的に地域にとって幸いだったと思 います。そのあたりは岡田さんはどう思われますか?

 そうですね。当時村で選挙がありまして、4票の差で反対が多かったのですね。結局その後3〜4年ぐらい祭りがありませんでした。実際には来ていただくなくて、私としては良かったと思っています。
 大岐の浜の一番美しい部分を西武が買い取り、プライベートビーチにする計画でした。今となっては本当に来ていただかなくて良かったです。
 
 私が行った時は冬だったので、夏の感じがわかりませんでした。でも海が綺麗で、砂浜も美しく、林もありました。景観とマッチしていました。今は大岐の浜への来場者は多いのでしょうか?
 去年のお盆などは1000人近く来ています。というのはサーフィンで来ています。若い人が東京、大阪などでここ10数年前から増えていますね。
 良い波が立つのでしょうか?
 冬は立ちません。台風前などは海を見て、サーフィンする人がどどっと来ますね。
 
岡田充弘さん
 岡田さんの想定するリゾートとか、癒しはどのようなものですか。モデルとする地域 があるとすればどこですか?日本でも外国でも構いません。
 そうですね。リゾートとか癒しというくくりが当てはまるかどうかわかりません。私たちが目指していますのは、40〜50年前の日本が歩んできたライフスタイルの提案だと思っています。
 昔あったような、どこでも昔はあったと思いますが「信頼できる関係で」自然の中の恩恵を受けていって元気になろう。ということを一番情報発信したいのです。

 

 
 40〜50年前の日本と言いますと、まだ井戸が活躍していましたし、夏は蚊帳を部屋のなかに吊って生活していましたが。昭和30年代のイメージですが、そんなに良かったと言うイメージはないのですが。
 私が40〜50年前と言っていますのは、基本的には「人の繋がり」です。食べ物にしましても、今はどこへ行きましても、腐らないパンがあります。お米でも処理されたものばかりで、「根が生える」ものは売ってはいません。
 昔は全部「隣の物」「命あるもの」を食べて元気になっていました。そういう意味の40〜50年前ということです。当然今の利便性も入れながら、昔の人間関係を意識し、自分たちのものづくりの基本にしています。

大岐の浜

大岐の浜 月夜の晩
 今までありましたサニーグリーン(分譲型リゾートマンション)の考え方と、来年からスタートする海癒の考え方は、 どのように融合するのでしょうか?
 サニーグリーンを融合すると言うより、リンク、開拓していくということになります。海癒で来年から取り組むことは、「源泉にこだわり」「自然治癒力を高める薪で沸かす温泉」をやります。それプラス浴室の横ですけど、誰でも泊まれる簡易宿泊施設(2室)をつくります。
 30年前に建っているサニーグリーン。ランドマーク的に皆さん土佐清水市大岐地区にああいうものがあるなということは、みなさんわかっていただいています。その隣に天然療養温泉施設が出来ますので、サニーグリーンの部屋も徐々に改装してゆきたいなと思います。
 
 海癒の説明に「長期滞在型のリーズナブルなコンドミニアム」とありました。 そこではどのような体験が出来るのでしょうか?長期滞在して飽きないものがあるので しょうか?
 基本的には海癒と言うものは「いろんな人が、いろんなレベルで関わることができる」ことを想定しています。誰でもが体験できる温泉とか宿泊施設。毎年来られるうちに何泊もしたいと言う方には、サニーグリーンを改装した「土佐派の素材、天然素材にこだわった」部屋を年間30日間利用できる利用権を購入していただきます。
 それでも1ヶ月間毎年来ていましたら、私はここへ住みたいという人が30人いれば、裏山をみんなで徐々に開拓しながら長屋をつくっていきたいと考えています。
「土佐派の素材、天然素材にこだわった」部屋。土佐漆喰や土佐和紙など天然素材が使用されています。
 定住者までつくっていこうという構想なのでしょうか?
そうです。
人口が減少している土佐清水市のなかで、地域の中で人口を増やすことになりますね。
そうです。増やします。
大胆な計画ですね。
 基本的にはそうです。
 海での遊びはいくつかあります。私はセーリングが趣味です。セーリング、サーフィン、シーカヌー、シュノーケ ル、ダイビング、釣り、海水浴などが想定できます。どのような施設や可能性があるのでしょうか?
ヨット(ディンギー)は風を読みます。
サーフィンは波を待ちます
 幡多地区では「フィールド・ミュージアム構想」があります。大月町がダイビングで有名です。そのなかで神田さんが頑張っておられます。ダイビングの好きな人はそちらへ行きます。
 四万十の下流の下田ではシーカヤックをしている横山さんがいます。そういう人達と自然をメッセージとして提案していくシステムをこしらえて行きます。
自然がフィールドで遊びとか、体験が出来る拠点になるわけですね。
 特に自然治癒力を高め元気になれる。そこに感動があり、発見があるような場所を提案していきたいと思います。
 
岡田充弘さんの考え方は  http://www.geocities.jp/kaiyu03/housin.htm を参考にしてください。
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