海はバリヤ・フリー
今週のゲストは、昨年の高知国体セーリングに出場され、成人女子シーホッパーSR級で優勝された名倉海子さん、成人女子セーリング・スピリッツ級で優勝された岡崎智子さん、地元夜須町から少年女子SR級に出場された吉川ひかりさんに来ていただきました。
 今日のテーマは「海はバリヤ・フリー」です。 昨年高知国体終了後に、名倉さんが呼びかけ「障害者のためのヨット教室」が開催され ました。私も声を掛けていただきましたので、参加しました。殆ど沈(転覆)しない「アクセス・ディンギー」というヨットによるものでした。今年も計画はありますか?
(30kgあるセンターボード。沈しません。) アクセス・ディンギー)
6月下旬から春野町にあります障害者スポーツセンターと一緒に夜須でヨット教室をしています。アクセス・ディンギーが3艇夜須に置いてありますので。3年前から実施していまして、随分技量が上達した人もいますよ。
以前名倉さんは、「オーストリアなどでは、障害者も健常者も混在したヨットレースが ある」ように伺いました。ヨット先進国の欧米では、施設や競技や普段のセーリング活動 においてもバリヤ・フリーなどでしょうか?
オージー(オーストラリア人の愛称)は皆陽気で自然好きです。

オーストラリアのアクセス・ディンギーのセーリング(名倉さん撮影)
 オーストラリアでは、その混合レースへ私も出ました。障害者のセーラーにこてんこてんに負けたこともありました。あちらは「生活の中にヨットがある」感じです。
 ハーバーなどもスロープがあったり、船に乗り込める安全なリフトがあったりします。
現在ヤ・シーパークは施設がバリヤフリーになっています。砂浜へのスロープ。車椅子で利用できるトイレとシャワー。駐車場。昨年はヤ・シーパークの施設を利用して、「障害者のための海水浴」もNPO法人あきらめないでの主催で開催され、今年も7月27日に計画されています。ヨットハーバーの施設もバリヤフリーにならないのでしょうか?

* 高知県政策総合研究所の研究資料「ユニバーサル・デザイン・シンポジウム」を読みま した。そのなかで米国のボストン市のヨットハーバーの写真がありました。ヨットやボートの乗り場にスロープが設置されていました。夜須でもそのような施設は必要で

ヤ・シーパーク(高知県夜須町)の駐車場
米国ボストン市のヨットハーバー
それが夜須の課題です。現在はヨットハーバー(旧手結海水浴場跡)のスロープから、アクセス・ディンギーを出し入れしています。波打ち際なので、お手伝いの皆さんが、10人がかりで、体験者を抱え、ヨットに乗せ、その間他の人たちはヨットを抑えています。
 やはり乗り降りが危険です。桟橋なり、ポンツーンは必要であると思います。
 
施設整備、考え方、ヨット関係者の考え方では、日本と欧米は「海のバリヤ・フリー」の面での違いは大いにありますか?それほどの違いはないと思われますか?
 大阪でも障害者と健常者の混在ヨットレースがあったと以前名倉さんに聞きましたが。
大阪では北港ヨットクラブがアクセス・ディンギーでの活動が盛んですね。前にも指摘しましたが、欧米ではヨットが「生活の一部」であり、特別のことではありません。
街のどこでも気軽に出掛けられる都市づくり、施設づくりが今後の課題でしょう。